暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第43話 ハルケギニアよ!!私は帰って来た!!
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に言うと、ファビオの眉間にしわが寄ったのじゃ。
「これはあくまで私の予想ですが、ロマリアンマフィアは短期間で資金を回収し撤退します」
ファビオの眉間のしわが更に深くなり、顔色も怒りで赤みを帯びてきおった。
「ロマリアンマフィアの撤退に合わせ、教皇辺りがトリステイン訪問を行うでしょうね。そしてある程度のパフォーマンスをして、ロマリアの威光によりトリステイン王国の治安が回復したと……。要するに小遣い稼ぎと、ロマリアの威光を見せつけるデモンストレーションですよ」
「……なっ!!」
吾は開いた口が塞がらなかった。話には聞いておったが、神官とは何処まで腐っておるのじゃ。
「あくまで私の予想です。しかしロマリアの威光が強まれば、神官の特権を盾にするロマリアンマフィアも動きやすくなるのは間違いありません。まあ、少なくともトリステイン王国の治安が、これから更に悪くなる事は目に見えています。それをどうにかする為に、トリスタニアまで来たのですが……」
ファビオはそこまで語ると、ため息を吐き黙ってしまった。恐らく調査の方が、上手く行ってないのじゃろうな。
吾も今のファビオの発言を検証してみるが辻褄は合うのじゃ。それ以外で考えられるとしたら、高位貴族を抱き込んで大事にならない様にしているか、ロマリアの威光により絶対発覚しないと思っておるかじゃ。前者は王が動き出した事から考えられぬ。後者はいくらなんでも、そこまで無能じゃなかろう。……いかん。ファビオの話が正しく思えて来たのじゃ。
どちらにしても、トリスタニアには長居しない方が良いじゃろう。ただでさえ吾は、オッサン(精霊)を抱えているのじゃ。これ以上の面倒事は断固として、ご免こうむるのじゃ。
「情報は感謝するのじゃ。今日はここに宿をとり、明日朝一でトリスタニアを立つ事にする」
吾はファビオに軽く頭を下げ席を立つと、空腹を感じオッサン(精霊)の居るテーブルに行き食事を始めたのじゃ。主の情報通り、魅惑の妖精亭の食事は物凄く美味かったのじゃ。しかし、会計の時に度肝を抜かれる羽目になったのじゃ。31エキュー12スゥ6ドニエ。かなり高い料理も頼んでいたので、1エキューを超える可能性は十分に考えていた。じゃが31エキューって何じゃ? ……原因はオッサン(精霊)が頼んだヴィンテージワイン(お値段30エキュー)じゃった。本当にこのオッサン(精霊)は油断ならんのじゃ。
昨日はブルドンネ街のみを散策(治安が悪くなっているので、メインストリートから外れるのは怖い)し、夜はオッサン(精霊)とO☆HA☆NA☆SHIしてトリスタニアからの撤退を了承させるのに苦労したのじゃ。その甲斐あって、朝食が済んだらラ・ヴァリエール領へ移動する事になっておるのじゃ。
「はぁ〜。
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