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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第43話 ハルケギニアよ!!私は帰って来た!!
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苦笑いを浮かべるファビオじゃが、流石に“不名誉”とハッキリ言うのはどうかと思うぞ。まあ、あのネーミングセンスでは仕方が無いが。
「で、その『オペレーション・ソルトボム』が如何したのじゃ?」
特に変わってない様な気がするのはスルーじゃな。
「はい。この作戦が信じられない位きれいに成功しました。……そう。上手く行きすぎと言う位に」
「それは今回の作戦に巻き込まれて、塩の取引で大量の破産者を出したと言う事か? ああ、だから犯罪者が増えて……」
吾は合点が行って1人で納得するが、ファビオは首を横に振った。
「いえ、確かに無関係な者の被害は出ましたが、当初の予想と比べると圧倒的に少ないのです」
「如何言う事じゃ?」
吾は思わず首をひねってしまった。
「原因は欲に駆られた馬鹿貴族達が、儲けを独占しようとした事です。巻き込まれた者達は、情報操作により一晩で資金を用意しました。しかし借金をしようにも、借りる相手の方も最低限の塩を確保する為に資金を欲していたのです。これにより自然と手持ちの資金を軍資金にするしかなくなりました。これに拍車をかけたのが、馬鹿貴族達が傘下の商会を使い以前から金策をしていた事です。これにより馬鹿貴族達に資金が集中しました。更に、自分達が仕組んだ事から『塩の値段が下がる事は無い』という油断が重なりました」
「つまり、被害は馬鹿貴族達とその傘下に集中したと……」
「はい。よほどのドジを踏んでいなければ、大きな損をする事は無かったはずです」
言い切るファビオじゃが、それがトリスタニアの様子がおかしい事とどうつながるのじゃろう?
「ここからが本題です。馬鹿貴族達やその傘下の商会は、かなり不味い所からも資金を用立てて居た様なのです」
(うわぁーーーー。出来れば聞きたくないのじゃ)
「あなたもギルバート様から“ロマリアンマフィア”と言うのを、聞いた事があるではないですか? 神官の特権を利用し、奴隷や麻薬で儲けている蛆虫共ですよ」
やっぱり聞きたくなかったのじゃ。テーブルに突っ伏しそうになるのを、吾は必死に堪えたのじゃ。
「まあ、後の流れは簡単です。ロマリアンマフィアが資金回収に乗り出し、馬鹿貴族達から金をむしり取り傘下の商会を乗っ取ったのです。おかげさまでロマリアンマフィアの活動が、過去に例が無いほど活発化しています。クルデンホルフやマギ商会で、流通関係に先手を打てたので麻薬大量流入の報告は上がっていませんが、奴隷確保の人攫いが最近スラムで多発しています。国王が事態収拾に動いていますが、神官の特権を盾にされて下手に踏み込めず……」
「状況は最悪じゃな。しかしそこまで強引な手を打つものなのか? 時を置かずに尻尾を掴まれるじゃろう」
吾が率直
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