暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ここは海鳴、始まりの街 〜親バカは永遠に〜
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はやての顔にシャレにならない傷痕が付いていたかもしれないんだぞ」

「「申し訳ありませんでした、主はやて」」

しゅんとして謝る二人。

「まぁ私はルシル君のおかげで大事にならんかったからええけどな。それよりも私はええから、ルシル君には謝らなアカンよ、シグナム、リエイス」

親に叱られたような暗さの残ったシグナムとリエイスが私へと体を向け、頭を下げた。

「すまない、そして身を呈して主はやてを守ってくれた事を感謝する、セインテスト。お前のおかげで自害は免れた」

自害て・・・あぁシグナムは本気の目だ。はやてが後ろで苦笑いして呆れている。

「ありがとう、ルシリオン。本当に感謝している。お前の方はケガはないか?」

「まずは頭を上げてくれ二人とも。私は問題ない。とりあえずはパックの探索だな。どこかに転がっていないか、何かを破壊したりしてないかを確認しないといけない」

「それなら私とリエイスがやろう。元より我らの失態だからな」

「そういうことだ。・・・ルシリオン、少しそのままで居ろ」

リエイスが私の真正面に立つ。続けて「礼だ、目を閉じろ」なんて言ってきた。
このセリフで、どうしようもないほど鈍い男なら頭上にクエスチョンマークを浮かべて大人しく目を閉じるだろう。
だが私は鈍くない。礼、目を閉じろ、この二つから連想される、リエイスが私にやろうとしている事を察する。

「おい、リエイス。少し待て。お前は何をしようとしている・・・?」

「そ、そうや! ルシル君にはフェイトちゃんがおる! それやのに・・・アカンよ! はやてママは許さへんよ!」

シグナムとはやてママも察したのか止めに入る。私も「礼は要らないから、そういうのはもっと大事にとっておけ」と諭す。
だがリエイスは「むぅ、良いから大人しく目を閉じろ」と上目遣いで言い、続けて、

「でなければお前の恥ずかしい過去を、女性局員オンリーのネットワークに流す」

なんということでしょう。(リエイス)は恐ろしい事に脅迫してきました。おかしいな。礼を断れば脅迫されるなんて、どこの理不尽伝奇ノベルゲームか?
リエイスには、私のこれまでの経験の記録を覗かれている。まぁ当然の如く、私の失敗談なども多く知っているだろう。リエイス、厄介過ぎる。おそらくこの次元世界で最強の敵かもしれない・・・・。

「さぁ、礼を素直に受け取るか、それとも陰で女性局員たちからヒソヒソと噂話されるか、二つに一つだぞ、ルシリオン」

「ぅく・・・判った。これでいいのだろ」

大人しく目を瞑る。あとでフェイトやなのは達に色々説教を受けそうだが、秘密暴露よりかは・・・マシじゃないな、ヘコむ。暗闇の中、「よぉ考えてリエイス! その道は荒れ道やで!」「ここで止めねばテスタ
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