暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ここは海鳴、始まりの街 〜親バカは永遠に〜
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イスがぬいぐるみを愛おしそうに抱きしめて顔を綻ばせている光景を。ヴィータも想像したのか、

「ねぇな」「ないな」

同じ結論に達していた。シグナムは特に想像がつかない。シャマルなら余裕でいける。どこか子供っぽいしな、シャマルは。だがシグナムは・・・ないな、としか思えない。リエイスはギリギリか?
すずかとアリサは、とにかく袋を貰ってくる、と店員を探しに行った。ヴィータもそれに遅れて続いていった。そして店員に貰った袋にぬいぐるみを入れ、私は彼女たちと別れて別行動。・・・さぁてと次は・・・。

「ハッ!」

「なんのッ!」

何だアレは? ゲームセンターで決して生まれる事のない衝撃波が生まれているぞ。しかもその元凶はまたあの二人だ。何やってるんだよ本当に。

「エアホッケーって衝撃波が出るゲームだったか・・・?」

シグナムとリエイスが熱中しているエアホッケーのテーブルの側に立つはやての元に歩み寄る。はやては私に気付き、「お、ルシル君」と小さく右手を上げ、こちらも「お、はやて」と小さく左手を上げる。

「はやても大変だな。シグナムとリエイスのお守とは」

「まぁ私は親であり子でもあるしな。家族が楽しんでるのを観んのが一番の幸せや」

「そうか。そうだな。さすがフェイト達の中で最も早く子供が出来たはやてママだ」

「あはは、なんやそれ。でも、はやてママか・・・ええかもなぁ」

会話はそれで終わり、お互い一歩も引かないゲームを観戦する。シグナムとリエイスのエアホッケーはもうゲームではなくバトルだ。

「これでどうだッ、紫電一閃!」

シグナムがパレットを右薙ぎ一閃、パックを全力打ち。対するリエイスは、高速で返ってきたパックを、

「甘いぞシグナム! シュタルク・シュラーク!」

さらに打ち返す。シュタルク・シュラーク、強力な一撃か。そのままだな。ラリーはまだ続き、そろそろパックが限界なんじゃないかと思える。だが終わりは突然訪れた。パックが大きく弾かれて、はやての顔目掛けて飛んできた。私は咄嗟にはやてを押し倒す様に抱きつき、はやての顔面直撃を防ぐ。後頭部付近に衝撃が奔る。当たったか?と思ったが、ファサッと後ろ髪が解けて広がるのが判った。どうやら飛んできたパックが髪を結っていたヘアゴムを断ち切ったらしい。

「「主はやて!」」

シグナムとリエイスが血相を変えていた。まったく、この二人は・・・。

「えーと、ルシル君・・・、そろそろ起こしてもらえると助かるんやけど・・・恥ずかしいし」

そう言えばはやてを抱き寄せて倒れたままだ。すぐさま「すまない」と謝りつつはやての上から退き、彼女の右手を取って立ち上がらせる。

「あのな、シグナム、リエイス。本気になって遊ぶのは良いが加減を知れ。最悪、
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