暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ここは海鳴、始まりの街 〜親バカは永遠に〜
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ょっと待て、話しかけんな。・・・・あ゛ーーーッ! このアーム、弱すぎるんじゃねぇのかッ!」
(私の所為か? 違うよな?)
隣のクレーンゲームをプレイするアリサも「あ゛あ゛あ゛あ゛!」と大声を上げる。ダメだったか。ヴィータは「ちくしょー。やっぱりこのアーム弱くねぇ?」とボタンに八つ当たり。これ以上ヴィータをイラつかせて壊されても困るな。仕方なしにヴィータの頭にポンと手を置いて下がらせる。1コイン投入。ほいほいほいっと。“のろいうさぎ”を二匹ゲット。
「ヴィータ、プレゼントだ」
「は? プレゼントってなんのだよ? なんか祝うようなことあったか、あたしに」
「プレゼントするのに理由が要るのか? が、要るって言うなら、そうだな・・・。すずかとアリサがシャルの事を思い出した時、ヴィータは喜んでくれた。ヴィータは今もシャルの事を大切に想ってくれている、それに対する礼だ」
頭を撫でると、「ふん、そう言う事なら貰っておいてやるよ」とそっぽを向いて、それでも“のろいうさぎ”を大事そうに抱きしめてくれている。昔から変わらずに素直じゃないなぁヴィータ。手を払われない程度には優しくなったか。
「ま、その、なんだ。ありがとな」
ヴィータのいきなり素直な感謝に驚いたが、「どういたしまして」とからかうような事はせずに受け取る。
「ルシル君、よかったらこっちのも獲ってくれるかな?」
「ああ。って、なんだアリサ。結局一つも獲れてないのか」
「う、うるさいわよ。今日はたまたま調子が悪かったんだって。そ、それに獲りやすいヤツと獲りにくいヤツがあって、これは獲りにくいヤツなのよ」
「アリサちゃん、言い訳は見苦しいよ?」
「すずか、あんたはどっちの味方なのよッ」
すずかが私を見てきた。そうだな、つまりはそういうことだ。
「「それはもちろん」」
すずかと同じセリフを言ってまずそこで区切り、1コイン投入。軽快にボタンを押し、そして・・・
「景品を獲った方だろ」「景品を獲った方だよね」
ジ○リに出てきそうなぬいぐるみをアリサに見せながら同時に告げる。アリサは「ぬぐぅ」と呻いた。はい、アリサ撃墜の完了。それじゃあ少し本気を出して、遊んでやろうかクレーンゲーム。
「あんた、それ以上獲ってどうすんの?」
アリサに声を掛けられハッと気付く。背後に立つすずかとアリサとヴィータの腕の中にはいくつものぬいぐるみ。まずい、久々にプレイしたから加減を忘れてしまっていた。
「いや、これは・・・。フェイトたち全員にもプレゼントしようかと」
「でもこれは多過ぎだと思うよルシル君」
「つうかシグナムとリエイスにぬいぐるみはどうだろうな・・・?」
ヴィータに言われ想像してみる。シグナムとリエ
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