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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ここは海鳴、始まりの街 〜親バカは永遠に〜
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」
「もう大丈夫だフェイト、なのは。で? 私がどうして恨みを買うと?」
私となのははルシルの口を解放して、ルシルはアリサの言葉に訊き返した。アリサは「だってさ」って前置きして、
「外見は男が嫉妬しそうな美形。んで女にとっても負けを認めざるを得ない顔立ちに肌。それに生まれが王族。頭よし運動神経よし。性格はまぁまぁ」
ってルシルを褒めてるようで貶すような事を言った。ルシルが「私の性格はあまり良くないのか?」と素でヘコんでた。すずかがすかさず「そ、そんなことないよルシル君」ってフォローを入れた。あ、それは私の役目だったのに。
「で、これが一番妬まれる要因ね」
「「私?」」
アリサが私となのはを指差した。駄目だよ、アリサ。人を指さしちゃ。意味が解らずになのはと二人して首を傾げてみる。
「本当のじゃなくてもあんたは、パパ、と呼ばれてる。なのはとフェイトなんていう美人ママ二人いて、ヴィヴィオって娘が居る。どうだっ!」
アリサがまるで探偵ドラマとかで観そうなポーズ(右手の平をビシッとルシルに突きつけた)をとった。
「いや、どうだって言われても・・・まぁ羨ましいんじゃないか? ああ、そうだな、確かに今の私の立場は恨まれるかもしれないな。フェイトとなのはとヴィヴィオ、それにエリオとキャロ。みんなと家族、しかも父親としての立場にいられる私は、たとえ恨まれても受け入れられるほどに嬉しくて充実してる」
ルシルが頬をポリポリ掻きながら照れたように返した。あ、なんか今のルシルは新鮮だ。なのはも、ヴィヴィオのパパでいられることが嬉しいって聞いて照れ笑い。うん、ちょっと胸がチクってしたけど、今回は嬉しさの方が上回る。だってエリオとキャロのお父さん役も嬉しいって言ってくれた。
「
現在
(
いま
)
のルシル君って、その、すごく良い表情が出るようになったね」
「うん。色んな事から少しずつでも解放されたから、かな・・・?」
すずかがコソっと耳打ちしてきたから、こっちも耳打ちで返す。ルシルは多くの事を背負い過ぎてた。人間となって少しは荷を降ろせたようだけど、それでもまだ多くの事を背負ってる。私の役目は、今も背負い続けてる荷を降ろしたり一緒に背負う事だと思う。すずかは私の顔をじっと見て、「そっか。フェイトちゃん、苦労しそうだね」って微笑んだ。
「え、うん。でも私が選んだことだから、絶対に大丈夫」
後悔なんてない。あるのは未来に待っているきっと幸せな時間だ。
「フェイトママー!」
「す〜ずかー!」
ヴィヴィオとアリサが私とすずかを呼んだ。いつの間にか話は終わってて、私とすずかは置いてけぼりを喰らいそうになってった。二人で「今行くよー」って応えながら、みんなの元へ歩いていく。次はどこへ行こうかって
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