暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ここは海鳴、始まりの街 〜親バカは永遠に〜
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ロッサに顔向けできんな」と聞こえてくる。
だがリエイスはやめるつもりはないのか私の右頬に触れてきた。次に前髪に触れたと思えば、パチンパチンと何かの音が聞こえた。リエイスが後ろへ回るのが判る。ヘアゴムを失って広がる後ろ髪を・・・指で梳いて束ねてる・・・? そしてまたパチンと音がした。
「ふむ。もう目を開けていいぞルシリオン」
リエイスの落ち着き払った声。よかった、馬鹿な真似をしないで。目を開けると、満足そうに笑みを浮かべるリエイスと、微妙な表情を浮かべるはやてとシグナムが視界に映り込む。
「よし。では主はやて。シグナムと共にパックの探索をしてきます」
「え、あ、うん。いってらっしゃい」
小さくお辞儀をして去って行くリエイスとシグナム。残された私ははやてを見やると、はやてはポシェットの中から小さな折りたたみの手鏡を出した。
「なんや、これがリエイスのお礼のようやよ」
「・・・・あー、なるほどな」
パチン、という音の正体を見た。左前髪を留めている赤いヘアピン。留め方ははやてやリイン、リエイスと同じバッテン。首の後ろに手を回す。後ろ髪にはバレッタと思しき装飾具が付いているようだ。
「えっとな、うん、似合とるよルシル君。私らとお揃いやな」
はやてが自分の髪を留めているヘアピンを指でなぞる。お揃い、か。リエイスはシャルのように面白いから、という理由じゃないはずだ。だからとはいえ正直なところはかなりキツイ。ま、仕方ない。しばらくはこのままでいよう。お礼だって言うのなら無下には出来ないしな、やっぱり。
「さて、はやてはこれからどうする?」
「ん? 私は、そうやなぁ・・リインとアギトのところに行くわ。ルシル君は?」
「フェイト達のところへ行こうと思う」
「そっか。それじゃ、また後でなルシル君」
はやてを見送り、結構広いゲームセンター内をまたうろつく。
「ルシル」「ルシル君」「ルシルパパ」
騒々しいゲームセンターの中でもハッキリと聴きとれる声が3つ。フェイトとなのはとヴィヴィオが手招きしている。とにかく行ってみよう。
「どうしたん――おわっ?」
近づいて行ったら腕を3人に掴まれて引っ張り込まれた。3人に引っ張り込まれた筺体、それは・・・「プリクラ?」だった。どうして引っ張り込まれるのか判らなかったが。
「一緒に撮ろ、ルシルパパ♪」
「ヴィヴィオは真ん中ね♪」
「ほら、なのはもヴィヴィオもルシルも並んで♪」
「あ、ああ。どこでいいんだ?」
楽しそうだから、というか私自身も3人の笑顔が嬉しくてどうでもよくなった。ヴィヴィオが真ん中、なのはがヴィヴィオの右隣、フェイトが左隣、私がヴィヴィオの後ろに立つ。ヘアピンやバレッタに関しての説明をしな
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