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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ここは海鳴、始まりの街 〜親バカは永遠に〜
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たの!?」って驚愕。あんたも?と思い、「あぁ」とすぐに察した。ヴィヴィオも一応王族の血筋だ。
「ルシル君は王族は王族でも、王様だったんだよね・・・?」
「はぁッ!? 王様!? その国で一番偉い、あの王様!?」
車の挙動が乱れる。危ない、危ないぞアリサ。何とか立て直したところで、なのはのケータイが鳴り、なのはが「もしもし、はやてちゃん?」と受けた。はやての声が少し漏れ聞こえた。さっきの車の挙動不審が何事かと心配してくれているようだ。
なのはは「今、ルシル君がテスタメントになる前の話をアリサちゃんにしててね。ルシル君が王様だったっていうのにアリサちゃんが驚いちゃってそれで・・」と説明。はやての他にすずかの声が聞こえ、はやてがすずかに今の挙動不審の理由を説明して・・・
『ええっ!? ルシル君って王様だったの!?』
すずかの大声と共にはやて達の短い悲鳴がケータイから響いた。前を走るすずかの運転している車がフラついていた。どういうことだ? 私が一国を治めていた王というのがそこまで信じられないのか?
「そこまで驚くことか?」
「だってあんたの事を知るこっちとしては、実は王様でした、なんて言われても信じられないでしょ」
『でも子供の頃のルシル君はどこか気品があったし、もしかしてお金持ちの出身だったのかなぁって最初は思ってたよ』
アリサとすずかは真逆の感想を抱いたようだ。アリサは私が少しずつ変わり始めていた頃から。すずかは初めて逢った時の事を思い出しての感想だ。とはいえ王と言っても行政は任せっきりで王らしい事なんて多くしていなかったな。王に即位したのは十六歳。グラズヘイムの大半が滅んだのは二十二歳。
その間は大戦に参戦するための下準備、本格参戦していたから、行政官たちに七割くらい任せていた。早く戦争を終わらせ、平和な時代を取り戻す。そうすれば民は喜ぶ。
生まれた時にはそこに戦争があり、平和な時代という事を知らない大戦参加世界の民。だから勝って終結させることだけを絶対目標とし、それだけをひたすらに目指した。終結させたらさせたで“ラグナロク”という大破壊。報われない。だが、その果てに今の次元世界があるというのなら・・・。
『じゃあルシル君はいくつの頃から王様やってたの?』
「十六歳で即位だな。当時は別段珍しくなかったぞ、十代で王になるのは。義妹にフノスという娘がいたが、彼女は十四歳で女王になった。一番若くて十歳で女王になったという子供もいた。本当に若い王が列挙した時代だった」
すずかにそう答えると、アリサが「凄い時代だったってゆうのは解ったわ」と驚いていた。簡単に人が死に、容易く世界が終わりを迎える時代。それが私とシャルに生きた時代だ。
「とりあえず話はここまでだな」
道路上の標識に、目的
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