暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第42話 塩爆弾爆発!!でも私は不在です
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いっそ正面から「アンリエッタ姫に会え」と、命じてみるか? いや、そうすると「父上は私を過労死させる気ですか?」とか、凄く良い笑顔で言われそうだ。そうなると、間違いなく家族全員敵だな。……やめておこう。
しかしマリアンヌ様とアンリエッタ姫が、当家の温泉を気に入っていただけたのは僥倖だった。この様子なら、年に数回ほど当家の別荘に保養に来ていただけるかもしれない。当家にも箔が付くと言う物だ。料理もガルガンダイン(以前ギルが謎の魚と言っていた魚。高級魚)の塩包み焼きを、相当気に入っていただけたようだ。
滞在期間は3日と短かったが、御2人ともご満足いただけた様だ。これから年末行事などで忙しくなるので、王家の御2人には英気を養ってもらえたと思う。今回は3日と滞在期間は短かったので良かったが、これからは劇場などの娯楽施設が使えるようにし、長期の滞在に耐えられるようにせねばな。
全体の収支で黒字を出すにはまだまだだが、領の経済状態も上向きになって来た。やはり一番の懸念は、塩の件が上手く行くかだな。もうトリステイン中に塩の在庫は配備してあるし、やれる事はやって結果を待つだけの状態だ。とは言え、事の大きさを考えるとやはり緊張するな。
年も明け始祖の生誕祭も無事に終わった。予定通り私は王宮へ呼び出された。
「失礼します」
議場に入室すると、早めに来ていたはずだが陛下は既に席にお付きになっていた。私の後に議場に入室した者達も、陛下が既に来場されていた事に少なからず驚いていた様だ。
「これより、塩高騰対策会議を始める」
司会進行役は、またマザリーニ枢機卿の様だ。塩の高騰は領地を持つ貴族にとって、かなり神経質になる問題だからだろう。司会進行役を任せられる立場の者で、領地を持っていないのは彼だけだったと言う事か。
「先ずは、ドリュアス侯爵。昨今の塩の値段高騰の原因をご説明願います」
「ハッ!!」
私は立ち上がり、説明を開始した。
「当家の塩田設立により、海水塩が非常に安価に出回るようになっています。また、ゲルマニアからの岩塩供給量は、例年と変わらぬ量を……いえ、むしろ例年より供給量自体は増えています。本来ならば、この状況で塩の値段は下がるはずなのです。しかし、現実に塩の値段は上がっています」
ここでいったん切ると、周りの者達は一様に渋い顔をした。
「当然調べましたが、国外に塩が流れている形跡はありません。巧妙に隠してありますが、一部の人間が塩の買い占めを行っている様です。これは明らかに、トリステイン経済にダメージを与える反逆行為です」
私の言葉に、議場がざわめきに包まれた。
「しかし証拠が無ければ、反逆者共を捕まえる事は出来ぬぞ」
陛下の発言に、議場が緊
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