暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第42話 塩爆弾爆発!!でも私は不在です
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は、以前王都へ行った時より浮ついているようにも見えます。
「あの……私の体を預かってもらうだけなのに、何故他の精霊を呼ぶ必要が……」
「折角の機会なのだ。吾だけで楽しむの味気なかろう」
楽しむ? 何故? 体を預けるだけなのに……。
「食事と言う概念は我々精霊には無いからな。楽しみだ」
なんか土の精霊が、聞き捨てならない言葉を口にしたような気がします。
「単なる者達の町を、自由に動き回れるとは楽しみだ」
はい。水の精霊の一言で確定です。精霊達は私の体を使って、人の町を冒険する気満々です。今からダメと言っても、通用しないでしょう。ならば条件付きで認めるしかありません。
「精霊達よ。私の知り合いと鉢合わせすると、面倒な事になると予想されます。せめて変装を……」
「《変化》を使うから問題ない」
木の精霊が答えてくれました。それなら問題はありません。後は精霊達が騒ぎを起こさない様にするだけです。……と、思う事にしました。将来禿げたくないし。
「ティア。これを預けておきます。精霊達が騒ぎを起こさない様に見張っていてください」
「わ 吾がか!?」
ティアに財布を渡して、精霊達の事を頼みます。財布の中には、500エキューちょっと入っているので足りなくなる事は無いでしょう。面倒事を押し付けるようで申しわけありませんが、ティアにしか任せられないのです。(手が空いていて、秘密を守れて、人型になれて、人間の常識があるのはティアだけ。レンは人間の姿が低年齢すぎるので除外)
「お願いします。後カトレアには、この事を連絡しておいてください」
「わ 分かったのじゃ」
「特に水の精霊の行動には、細心の注意を払ってくださいね」
本人(本霊?)に聞こえていますが、そんなこと気にしていられません。十分に念を押しておきます。
「そろそろ良いか?」
振り向くと水の精霊がやたらと近くにいました。
「では、逝って来い」
水の精霊はそう言いながら、私の霊体を体がらはじき出しました。
気が付くと、冥き途に居ました。さて、リタとナベリウスの所へ……。
「あ あるじ〜。ぐす おいてかないで〜」
声がした方を見ると、死者に囲まれ半べそ状態のレン(猫ver)が居ました。私が抱いたままだったので巻き込まれた様です。私はため息をつくと、レンを抱きあげてリタとナベリウスの所へ向かいました。
−−−− SIDE アズロック −−−−
ギルバートに逃げられたせいで、本当に酷い目にあった。唯一の救いは事故を装う為に、ギルバートの事をアンリエッタ姫に伝えてなかった事か。全く、どうやって今回の事を察知したのか、後で問い詰めなければな……。
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