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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第42話 塩爆弾爆発!!でも私は不在です
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、《共鳴》を発動してもらいました。目的は別荘に居るカトレアとの念話です。
(カトレア。今 大丈夫ですか?)byギル
(大丈夫だけど、如何したの?)byカトレア
カトレアからは了承の返事が来ましたが、レンの感覚がありません。恐らく寝ているからですね。
(今頭上を王家の紋章付きの船が通りすぎました。目的地は間違いなく別荘です。王家の来客など私は聞いていません。何か分かりませんか?)byギル
(王家? 私も聞いてないわ。今お父様達が来ていて、大事なお客が来るって言ってたけど……)byカトレア
(王家の来訪を主に隠すなど、何か後ろめたい事がある証拠と思うが)byティア
(王家……後ろめたい……!? アンリエッタ姫か!! カトレア。確認出来ますか?)byギル
(やってみる)byカトレア
カトレアが父上達の所に向かったようなので、目を閉じ意識を集中してカトレアの感覚を拾うように努めます。
「お父様。本日は来客があると先ほどお聞きしましたが、如何言った方がいらっしゃるのですか?」
「おおっ。カトレアか。聞いて驚け。マリアンヌ様とアンリエッタ姫だ」
(カトレア。私は逃げるので、後の事はよろしくお願いします)byギル
(ちょっ……ギル。言い訳くらい考えてよ)byカトレア
(分かりました。とりあえず会話を引き延ばしてください)byギル
(分かったわ。その代わり、確りした言い訳考えてよね)byカトレア
(主なら問題なかろう)byティア
「どうしたのだカトレア。体調が悪いなら、部屋で休んでいた方が良いのではないか?」
数秒とは言え黙ってしまったカトレアに、公爵が心配そうに声をかけました。
「いえ、マリアンヌ様とアンリエッタ姫の来訪を聞いて驚いてしまっただけです」
「そうか? なら良いのだが」
カトレアは王宮資料庫の事件を知っていたので、心配そうに公爵に話しかけました。
「しかし、ギルとアンリエッタ姫を引き合わせるのは、王宮の人達が良い顔をしないのではないですか?」
「なに。不幸な事故だ。仕方が無い。なあ、アズロック」
カトレアの質問に、公爵は笑いながら答えました。
「はい。仕方がありません」
公爵の言に父上が頷き、近くにいた母上達も頷いています。
(こいつら……グルだ)byギル
(みたいね)byカトレア
(じゃな)byティア
(しかし事故か……。ならやりようが有るな。カトレア……)byギル
私はカトレアに作戦を伝えました。
(分かったわ)byカトレア
カトレアはいまだに笑っている公爵に、笑顔で言ってあげました。
「本当に事故が起こらなくて良かったですわ」
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