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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第42話 塩爆弾爆発!!でも私は不在です
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…。
「なんだこの返答は!!」
分かっていた事とは言え、かなり頭に来た様だ。それとも演技だろうか?
「陛下。恐れながら返書には何と……」
私がそう聞くと、陛下はため息を吐いた。
「断ってくる可能性は考えていたが、輸出量を削減もしくは輸出自体を停止すると言って来た」
陛下の言葉に、謁見の間は騒然となった。そして口々に私を非難する言葉が上がった。「ドリュアス侯爵が、何か失礼を働いたに違いない」と言った内容だ。中には私の処罰を求める声もある。
「侯爵。この事態をどうする?」
陛下がプレッシャーをかけながら聞いてくる。
「当家の備蓄を放出するしかないかと……。その上で、買い占めを行っている者を何とか出来れば……」
「備蓄の放出は許可する。そして、明日に対策会議を行う事とする。また、無用な混乱を防ぐため、ゲルマニアとの交渉失敗の口外は堅く禁じる。破った者には、相応の罰を与える」
陛下はそう言い残して、退出してしまった。これでドリュアス家は終わりと言うイメージを、植え付けられたはずだ。
謁見終了後に、アナスタシアの縁談話が大量に来た。明らかに精霊の交渉役を狙った縁談だ。こちらが弱っていると思い、こんな話を持ち出したのだろう。当然すべて断ったのだが、余裕面して「後悔なさいますよ」等と言われた時には、チンケな家ごと叩き潰してやろうかと思った。後悔するのはお前等だ。
対策会議は昼過ぎに開始する事になった。当然上級貴族は、全員参加が義務付けられた。参加者の中には、やたら上機嫌なリッシュモンも居た。議場の中は、私を嘲る者が殆どで一部同情の視線も混じっていた。
「これより、第二回塩高騰対策会議を始める」
司会進行役は、前回と同じでマザリーニ枢機卿が受け持っていた。
「昨今の塩高騰は、一部の者の買い占めが原因であることが分かった。しかし、そう言った者達を捕まえるにも証拠が居る。証拠を固めるには、当然多くの時間が必要とされる。よってその一時をしのぐ為に、ドリュアス侯爵がゲルマニアに岩塩輸出量増加を嘆願する使者としておもむいた。しかしゲルマニアは、我が国の要望に応えないばかりか、輸出量の削減もしくは輸出自体を停止すると言ってきた。この事態を受けて我々は……」
マザリーニ枢機卿の説明が長々と続いているが、議場には悲観的な表情を浮かべている者は居なかった。それと言うのも、ゲルマニアが岩塩の輸出を停止する事等あり得ないからだ。今回の返答は、こちらの譲歩を引き出すためのブラフにすぎない。もし本当に岩塩輸出を停止しようものなら、トリステインとゲルマニアは戦争するしかなくなるのだ。そうなれば、ガリアに漁夫の利を拾わるのは分かり切っている。
多少の譲歩を引き出すだけな
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