暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ここは海鳴、始まりの街 〜追憶の旅路そのさん♪〜
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供の私らはホンマにその返しに困って、ただただ顔を赤く染めるだけ。そこに助け舟。
「もう、フライハイトちゃん。はやてちゃん達をあんまりからかっちゃダメよ」
シャマルがシャルちゃんに「メッ、だぞ」って、ウィンクしながらのお叱り。シャルちゃんは「は〜い」と返事しながらジェルを手に付ける。
そしてシャマルも持参したジェルを手に付けながら、「はやてちゃんに塗るのは私の役目なんだから♪」両手をわきわき動かしながら近づいて来る。なんやその怪しい手の動き、直感ながら身の危険を感じてまう。
「シグナムとヴィータちゃんも塗ってあげるから、そこで横になって♪」
目がなんや犯罪者っぽくなっとるよシャマル。シグナムとヴィータもシャマルの放つ空気に身を引いとる。そしてシャルちゃん達は、
「大人しく横になって身を任せればいいんだって!」
「いやだって今のシャルちゃんの目、絶対まずいって!」
「今のシャルに塗られるくらいなら、死ぬほど恥ずかしいけどルシルに塗ってもらった方がまだマシだよ!?」
「ぎゃあ捕まった!? た、助けなさいルシル!」
大騒ぎ。アリサちゃんに助けを求められたルシル君はと言うと、
「ねぇお兄さん。暇ならあたし達と一緒に遊ばない?」
逆ナン?っていう状態やった。ルシル君は、連れと来ているから、って丁重に断っとるけど女の人たちは諦めへん。んー、確かに今の大人バージョンルシル君を連れとったら自慢になるやろね。ルシル君は仕方ないと言った風に溜息をついて、私らの元へ、正確にはシグナムの隣にまで来て、
「すまないな。俺は生憎と既婚者なんだ。なぁ? シグナム」
シグナムの肩を抱いて引き寄せた。私は絶句、ヴィータも絶句、シャマルも絶句、ザフィーラすらも絶句、シグナム唖然。ちょお離れたところで騒いどったシャルちゃん達も目を丸くして呆然。
「えええ? それ嘘でしょ? だってその奥さん、あたし達に何にも反応しなかったじゃん」
「それは俺を信用してくれているからだよ。な?」
え、なに? 今私らの中で何が起きとんの?
私が今だ混乱しとる中、ヴィータとシャマルは事の成り行きを見守るつもりかニヤニヤしだした。見ればシャルちゃんも笑いを堪えるのが必死みたいな顔してニッコニコ。そんでなのはちゃん達は顔をリンゴみたいに真っ赤にして視線を逸らしとる。フェイトちゃんは・・・・未だショックから抜け出せへんようや。
この中で最も混乱しとるはずやったシグナムが、ルシル君の考えをいち早く察して、
「そういうことだ。私はお、夫を信頼している。だから夫の事は諦めて、早々に立ち去れ」
シグナム自らルシル君の腕を抱いた。女の人たちは「つまんな〜い」って愚痴を零しながら去ってった。静寂が私らを包む。最初に口を開
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