暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ここは海鳴、始まりの街 〜追憶の旅路そのさん♪〜
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てルシルがこんなに大人気なわけ?」
「「「「「「「ルシル君っていうんだぁ?」」」」」」」」
話を聞くと、昨日の放課後に子ルシル君が学校前に来てたみたい。その時、余所見運転の暴走車が、目の前に居る女子生徒たちに突っ込みそうになった。女子生徒たちはあまりに突然の出来事に硬直して逃げ出せなかった。そこを助けたのが子ルシル君ということだ。
突っ込んできた暴走車に回し蹴りを一発。暴走車の軌道を無理やり正常に戻した。暴走車は急ブレーキ。そしてドライバーは自分の余所見運転を棚に上げて、
――おいガキ! なに人様の車に蹴り入れてくれてんだコラ!――
そう怒鳴り散らしたのだと言う。でも残念なことに相手は当時でも最強な子ルシル君。力でもそうだけど、その知識量はハンパじゃなくて、日本の法律や心理学を駆使してドライバーを精神的にボコボコにしたそうだ。
ドライバーは、ずみ゛ま゛ぜんでじだ、と泣きながら逃げた、と。そして最後に子ルシル君は、
――たまにはフェイト達と一緒に帰ろうと思って寄ったんだが、思いがけないことになったな――
と言ってお礼の言葉を受けとることなく去ったということだ。で、子ルシル君の口から出た、フェイト、っていう名前を頼りにこの教室にまで来たと。もちろんお礼としてバレンタインのチョコ持参で。
シャルちゃんが姦しく騒ぐ女子生徒たちからチョコを受けとって、「渡しておくから安心して」と言って、一応名前(ルシル君に返しをさせるため)を聞いてから帰した。
「はぁ。ルシルの奴、うちの学校の女子にまでモテだすって・・・」
シャルちゃんが渡されたチョコを見て呆れている。そして子供の私の隣に立つ子フェイトちゃんは何かご機嫌斜め。この頃の子フェイトちゃんが知らなかった、やきもち、というものだ。
それから放課後まで子フェイトちゃんは、子ルシル君の名前が話に出る度にムスッとして溜息ばかりに吐く。
一度バニングス家に寄って、朝作ったチョコを取りに戻る。お待ちかねのチョコ渡し。まず最初に子供の私とシャルちゃんがお父さんとお兄ちゃんにチョコを渡す。とても喜んでくれて、渡した自分も凄く嬉しかったのを憶えてる。そして問題のハラオウン家に向かう。子フェイトちゃんとアルフさんに中へ通されると、
「おかえり」
リビングのソファで管理局のデータ処理をしていた子ルシル君のお出迎え。ソファの上に置かれている管理局の制服の上着やネクタイを取って肩に掛ける。私たちはそれぞれソファに腰掛けて行って、上着があった場所にシャルちゃんが座って、
「はい、バレンタインチョコ」
カバンから今朝作った自作のチョコを素っ気なく渡す。子ルシル君は「毒味?」と首を傾げて、シャルちゃんはイラッと「自信作じゃあああッ!」と吼えて、無理矢理チョコを子ルシル君の口
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