暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ここは海鳴、始まりの街 〜追憶の旅路そのさん♪〜
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「なのははいるよね、あげる男の子。フェイトはもちろん、アイツだよね〜」

そんな事を言うものだから、私たちの話を聞いていたらしいクラスがちょっとざわめく。子フェイトちゃんはほんのり頬を赤く染めて、私は私で「居たっけ?」と返す。この時のクラスの男子の反応は喜と悲の両方だった。シャルちゃんは「ユーノが居るでしょうが」と、やれやれって肩を竦めながら呆れた。

「えっ、ユーノ君っ? あ、そうか。友チョコだね♪」

あれ? 友チョコは同性にあげるモノだったっけ? 男の子にあげる場合は、義理チョコ? んー、でも友チョコの方が印象が良いよね。シャルちゃんが、マジで?みたいな顔で私を見詰めてきた。

(今になっても判らないんだよね、この時のシャルちゃんの反応は)

それから話は家族や友達にあげるチョコをこの機会に手作りしようっていう方向へ進んだ。

「それじゃあバレンタイン当日まで、手作り修業ってことで」

学校が終わって、バニングス家へ直行。材料や設備が豊富なのと、高町家やハラオウン家はあげる対象が居るから、秘密でチョコづくりをするには向いてない。

「今日は誘ってくれてありがとな♪」

「ううん、はやてちゃんが折角こっちに戻って来れたのに、かえって迷惑じゃないかなって思ったんだけど」

「そんなことないよ。シグナム達はもう管理局の仕事しとって戻って来れへんかったから、ちょお暇しとったんや」

チョコを作る女の子一名追加。子はやてちゃん。今日はザフィーラが付き添いらしくて、今は人間形態でバニングス家のSPのみなさんと何かやってる。で、早速チョコづくりを始める。お菓子作りの経験者は・・・いない。
子供の私は手伝い程度で、一から作るなんてことはなかった。子はやてちゃんは料理はするけどお菓子作りは初めて。子すずかちゃんと子アリサちゃんもなかった。子フェイトちゃんももちろん無い。

「ま、チョコなんて溶かして型とって冷やして終わりっしょ? 経験なんていらないいらない♪」

シャルちゃんが市販のチョコをあろうことか“キルシュブリューテ”で目にも留まらない速さで刻みながら笑う。さすがにみんなでシャルちゃんを止めて、包丁を手にチョコを刻む。さて、シャルちゃんが言ったように子供の私たちはチョコづくりを甘く見てた。言うは易し行うは難し。シャルちゃんも、私たちもそのフレーズを思い知る。

「うわっ、チョコにお湯が! やり直しだぁ・・・」

「ちょっ、何やってんのフェイトッ!?」

「ルシル、紅茶が好きだから、この紅茶のトリュフを作ろうかなと」

「よく読んでフェイトちゃん! 茶葉を入れるんであって、液体の紅茶を入れるんじゃないよっ?」

「アカン! ボールの底が闇黒面になっとる!」

「って! なにチョコ食べ
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