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妖精の義兄妹の絆
ギルドへの依頼
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ウェンディが寝ていた場所に目をやると、そこにウェンディの姿はなかった。
「!どこに行ったんだ…?」
タクヤは急いで外に出た。雨はすっかりあがっており、朝日がでかかっていてまだ薄暗かった。
「朝っぱらからどこに行ったんだ…。」
タクヤは全速力で走りウェンディの捜索に出た。



時をさかのぼり、30分前
深い眠りから目を覚ましたウェンディは寝ぼけているのか辺りをキョロキョロしていた。
そして、すぐそばでタクヤが寝ているのを見つけた。
焚き火はまだ燃えている。さっきまで起きていたのは確実だ。
(「私のために、ずっと…。」)
正直、本当に一日中起きているとは思わなかった。
まだ自分と同じぐらいの年のはずなのに、
その姿はとても子供とは思えない風格をかもしだしていた。
(「そうだ!タクヤのために、食べ物を採ってきてやろう!」)
そう思うやいなや、ウェンディは外へ出て森のなかへはいっていった。



時を戻し、現在
タクヤは全速力で森のなかを駆け回っていた。
(「こっち側にはいないか…。次はあっちだな!」)
タクヤは森中をくまなく探していた。今は森の7割は探し尽くしたがウェンディの姿はどこにも見えない。
「どこいっちまったんだよ…。」
そう呟きながら森のなかを駆け回っていたとき、
遠くに小さな影をみつけた。タクヤは目を凝らして見てみる。
すると、それは木の実や果物を大量に抱えたウェンディだった。
「ウェンディ!」
タクヤが叫ぶとウェンディがこちらに振り向き、大声で答えた。
「タクヤー!」
どうやら、ウェンディは無事なようだ。タクヤはそう思うとどっと疲れた。
「…ったく。心配かけやがって。でも、無事ならいいか…。」
そのとき、


ゴゴゴゴゴゴゴ…


突然、足元が揺れ始めた。
「!まさかっ…。」
「タクヤ!」
ウェンディが叫んだ瞬間、ウェンディの足元に亀裂が入った。
「ウェンディ!そこから離れろー!」
時すでに遅し、ウェンディの足元がもろく崩れていった。
「キャャャャャャャ!!!」
そう叫びながら、ウェンディは崖へ落ちていった。
「くそっ!」
タクヤはウェンディの元へ向かった。落ちていくウェンディを追いかけるようにタクヤは崖から飛び降りた。
「タクヤァァァァ!!!」
(「待ってろよ!」)


ギュュュュュュュン


タクヤは体制を変えてスピードを加速させた。
ウェンディとの距離がみるみる縮まっていった。
「あと、すこし…!」
タクヤが手を差し伸べるとウェンディも手を差し伸べてきた。
「っ!」
力を入れて数センチの距離を一気に詰めた。


ガシッ


ウェンディの手を掴んだタクヤはそのまま自分の元へ引き寄せた。
「タクヤァ…」
ウェ
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