暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ここは海鳴、始まりの街 〜追憶の旅路そのいち♪〜
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温泉にみんなで旅行に行った場面なんだけど・・・。

『またかぁぁぁーーーーっ!!』

『『見ちゃダメぇぇぇーーーッ!』』

『ぐぼぉ・・・っ!?』

温泉の脱衣所であたし達が服を脱ぎ始めた場面になって、あたしは竜巻○風脚をルシルに喰らわす。綺麗に鳩尾に入ったあたしの華麗な蹴りにルシルがよろけ、そこになのはとすずかの左右からダブルビンタ。パチーーンってそれはいい音だった。

『いい加減にしておけよ三人ともっ! 特になのはっ! この記憶は君のだっ! 非は私じゃなくて君にある! そもそも、大して成長もしてない君たちの裸を見てどうか思うような変態じゃないっ!』

ルシルが半ばキレて怒鳴った。うん、まぁそうなんだろうけどね。でもそうやって言われるとちょっとムカつくあたしもいるんだなぁこれが。とりあえずあたし達はルシルを殴っておいた。

『ここまで理不尽なこと、そうそう無いな・・・フゥ』

仰向けで倒れながら、なんか微妙にカッコいい息を吐くルシル。フェイトとヴィヴィオがそんなルシルを労わるように『大丈夫?』って優しく声を掛ける。
そんで映像の中のあたし達は、そこを素顔を晒したルシルと初邂逅。言葉は交わさなかったけど、でも確かに会っていた。それから次々と場面は変わっていく。あたしがなのはの上の空な態度にイラついて怒鳴ってケンカ状態になって、でもシャルがあたしを諭してくれたことで、後を引くようなことにはならなかった。

『そう言えばこの時・・・あたしってどうやってなのはと仲直りしたのか憶えてない』

映像の中じゃシャルのおかげで治まった。あたしの記憶の中にはこの時のやり取りは残ってる。でも仲直りした経緯が思い出せない。またこの感覚。今まで何とも思わなかった思い出に違和感が次々と生まれてくる気持ち悪さ。

『私もだよ。いま思えばすごくおかしいのに、なのに今の今まで全然不自然に思わなかった。アルバムの事もそう。昨日、家に帰ってアルバムを見て、その不自然さに気付いたくらいだし。ねぇルシル君。これが界律とか言う世界の意思による、記憶処理が施された証拠なのかな?』

すずかの問いに、立ち上がったルシルが首肯した。

『正直ここまで界律の記憶処理が手抜きとは思わなかったが、二人が自分の記憶に違和感を持ったのは上々だ。で、どうだ? 少しは思い出したような感覚とかはないか?』

『う〜ん、なんか引っかかりはあるんだけど、でもまだハッキリとは・・・』

『あたしもそうかな。あんたに抱いた懐かしさっぽいのは感じてるんだけどさ』

首を横に振る。なのは達はちょっと沈むけど、ルシルは違った。

『それでいい。やはり二人の中にもシャルが残っているようだ』

ルシルが見せた微笑にドキッとした自分がいる。ふと視線を感じてそっちを見
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