暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ここは海鳴、始まりの街 〜追憶の旅路そのいち♪〜
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える事が出来なかったみたいで、痛みでフラついていたルシルは簡単にあたし達の下敷きになる。なのはとすずかは、ルシルの胸の上に自分の顔があることに気付いて、「きゃっ」て短い悲鳴を上げてすぐに離れたけど、

『早く先に進めろぉぉぉーーーーッ!』

あたしはルシルに馬乗りになって、両目を塞ぐように両手を付いて怒鳴る。上に乗っかってるより、子供の頃とは言え裸を見られる方がずっと恥ずかしい。
呆然としてたフェイトが『何してるのアリサっ!? ルシルの上から退いてっ!』ってあたしをルシルの上から退かそうとする。なんとかプール騒動の間、ルシルの視界を潰すことに成功してプール騒動は終了。あたしはようやくルシルの上から退く。

『酷い目に遭った』

『わ、結構腫れてる』

『それはこっちのセリフよっ!』

右手で自分の頬を擦り、ヴィヴィオに左の頬を擦られてるルシルが呟く。そんなルシルにあたしはズビシッと指を差しながら吼える。今まで黙ってあたし達のやり取りを傍観してた周囲からは、

『哀れだなセインテスト』

『ルシルさんはもうこういうキャラで確定のようですね』

『機動六課の頃から兆しはあったけどな』

『そうなんだ。あたし、JS事件の時のルシルさんのこと詳しく知らないから、なんか新鮮だなぁ』

『まぁなんや。こうゆうハプニングはこれからも何て事無い日常として捉えるんが一番やな〜♪』

『そうですね〜♪』

八神家は笑い話として片付けようとしてる。そりゃ被害の無いあんた達は気楽でいいわよね。そんなこんなで無駄に疲れたあたし達の記憶奪還作戦はまだまだ続く。ヌイグルミの行進、学校でのお化け退治、翠屋FCの子が持っていたジュエルシードによる大樹暴走。そして場面はすずかの家へと変わる。そしてここで、

『私とシャルちゃんは、ユーノ君と同じようにジュエルシードを探し求めてたフェイトちゃんとルシル君と出遭った』

ジュエルシードで巨大化したネコに対して容赦なく攻撃を加えるフェイト。この頃のフェイトのことは話でしか聞いたこと無いから、当時の何の表情もないフェイトに驚く。

『この時のフェイトママ、ちょっと怖いね』

『ガーン!』

ヴィヴィオの何気ない一言でフェイトは轟沈した。なんか『判ってるけど、私もそう思うけど』って念仏のように繰り返し呟いてる。で、フェイトとアルフと一緒に現れたもう一人の黒マントに神父服に仮面なんて怪しさ爆発なのが、ルシルってわけだ。

『外套と仮面は正体を隠すためだ。決して変な嗜好なわけじゃない。それと、これは守護神の正装だ。趣味が悪いとか思わないでくれ』

訊いてもいないのにルシルがなんか弁明を始めた。適当に『へ〜』とだけ返しておく。なのはとシャルは、変装したルシル相手に負けた。次は海鳴
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