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SAO編−白百合の刃−
SAO15-偽った双子
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狩りをして、レベルを上げているからにはいつか僕らも、攻略組の仲間入りしたいって思うんだ。今の最前線はずっと上で『血聖騎士団』とか『聖竜連合』なんて言う、トップギルドに攻略を任せっぱなしにしちゃっているけどさ。ねぇキリト、彼らと僕達は何が違うのかな?」

 ケイタを見れば、丸い瞳を輝かせながら兄に夢を語っていた。

「うーん…………情報力かな。あいつらはどこの狩場が効率いいかと、どうやれば強い武器が手に入る情報を独占しているからさ」

 それに対して、兄は攻略組足り得た返答をする。だが、それでケイタは納得はしてくれなかった。

「そりゃ……そう言うのもあるだろうけどさ」
「あん? なんだよ。何が不満なんだよ」

 思わず口を挟んでしまった。話を聞いていたので振り返る必要なく、ケイタは言葉を続けた。

「いやキリカ、話を聞いた前提で話すけど、僕は意思力だと思うんだよ。仲間を守り、そして全プレイヤーを守ろうって言う意思の強さって言うかな、そう言う力があるからこそ、彼らは危険なボス戦に勝ちつづけられるんだ。僕らは今、まだ守ってもらう側だけど、気持ちじゃ負けてないつもりだよ」

 いかにも理想を求めた答えだった。でもそれは知らないから、兄と違ってケイタは前線のことを知らないから憧れるような気持ちで話すことしかできない。そんなケイタに、私達にとってその答えは羨ましいと思った。

「だからさ、このままがんばれば、いつかは彼らに追いつけるってそう思えるんだよ。キリカはどう思うかな?」

 私は空を見上げ、遠く彼方へと、

「さぁな…………知らね」

 投げ出すように言った。とてもじゃないが、理想を求める回答なんて言えるわけがなかった。



 攻略組である私達は偽りながらもギルドに入団してから、深夜の活動が多くなった。と言うのも、レベルはメンバーに譲っているため、トッププレイヤーであり続けたい私達はレベルをおろそかにしないために、深夜になると宿屋を抜け出し、最前線に移動してレベル上げを続けていた。

「おらっ! くたばれよ!」

 カタナで叩き斬りつけ、モンスターはポリゴンの欠片となり爆散した。

「そろそろ帰ろうぜ」
「……そうだな」

 頃合いを見て、私達は最前線から引き宿屋へ戻る。深夜の時間ではこれが日常になっていく。
 帰り道は会話せず無言で戻るが、昼間ケイタが語ったことを思い出し、そのことを兄に話をした。

「兄」
「なんだよ」
「昼間、ケイタが言っていたこと……どう思う?」

 昼間にケイタが語ったことを兄の答えが知りたいので訊ねた。
 兄はフゥと一息吐き、足を動かしながらも私に話してくれた。

「……そんな大層なものじゃないんだ。ケイタが言っていたことは」
「夢見過
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