暁 〜小説投稿サイト〜
dark of exorcist 〜穢れた聖職者〜
第17話「クリス・フランペア 乱入者」
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金の長髪の若者の名前は「ブライアン・バルバーニー」。
アリシアの兄で、アイリスに銃の扱いを教えた人物。
"ルークス・ソーリエ"の中ではアルバートの次に所属期間が長い。
しかし放浪癖があるため、他のメンバーから忘れられることが多い。








「さて、久々に会ったけど話してる暇はなさそうだからよ。さっと終わらせようぜ」

そう言うと、ブライアンは右手に持っていた武器をゴブリン達に向ける。
ブライアンの武器は、M3というショットガンだ。

「グガガガァァ!!」

3体のゴブリンが同時にブライアンに襲いかかる。
残りの2体も、クリスとフランに襲いかかった。


バァン!!

再び銃声が鳴った。
正面にいたゴブリンの頭が吹き飛んだ。
素早くショットガンを右肩に担ぎ、噛みつこうと飛びかかって来たゴブリンを蹴り飛ばす。
同じように飛びかかって来たゴブリンの頭を掴み、クリスの方にぶん投げた。

「えっ……ちょっと!?」

いきなり飛んできたゴブリンを、クリスは咄嗟に蹴りブライアンに返した。

「グギャッ!?」

蹴られたゴブリンは真っ直ぐブライアンの方に飛ぶ。
ブライアンは担いでいたショットガンを、まるでバットのように持って構えている。

「ぅおら!!」

バギャッ

ショットガンのフルスイングはゴブリンの頭に命中し、ゴブリンの頭が砕けた。
そして、先程蹴り飛ばしたゴブリンに歩み寄り

「じゃあな、クソ野郎」

バァン!!

ゴブリンの頭を吹き飛ばした。


「パトリックちゃんみたいな豪快な戦い方するなぁ〜」

いつの間にかゴブリンを切り刻んでいたフランが、ブライアンを見て感心していた。

「いきなりゴブリンを投げて寄越された僕は迷惑ですよ」

クリスは眉間にしわを寄せてブライアンを睨む。
その足元には、顔を殴り潰されたゴブリンが横たわっていた。

「悪い悪い、面倒くせえから任せようと思って」

全く反省の色を見せず言葉だけでクリスに謝る。


「グゥオオオオオオオオ!!!」

バフォメットが怒号を上げながら3人に襲いかかる。

「そういや、コイツ忘れてたな」

頭をボリボリ掻き、バフォメットにのんびりと歩み寄る。
直後、バフォメットの拳がブライアンの顔に近づく。

「遅えよ馬鹿」

バァン!!

銃声が鳴り、バフォメットの拳が砕けた。

「隙あり〜」

バフォメットの後ろから、間の抜けた声が聞こえた。
声に気づいたバフォメットが振り返った瞬間………

「敵前でよそ見ですか?」

ドスッ

バフォメットの腹部を、クリスの抉るような鋭い右ストレートが直撃した。

「これで終わりさ〜」

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