暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos22-Cなお深き闇に染まれ、聖夜の天(ソラ)〜Signalfeuer eines Gegenangriffes〜
[9/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ていた時、ルシル君の両脇に展開された円陣2つから巨大な銀色の腕が伸びて来た。フェイトちゃんとシャルちゃんと戦った時に見せた魔法だ。

『俺がフィデスを止める! 君たちはアウグスタを頼む!』

ルシル君の念話が合図となったように2本の腕がフィデスの胴体をガシッと捕まえて、『今だ、撃て!』って号令を出した。

「ディバィィン・・・バスタァァァーーーーッッ!!」

「プラズマ・・・スマッシャァァァーーーーッ!」

「イジェクティブ・ファイアァァァーーーーッ!」

まずは私とフェイトちゃんとアリサちゃんの三方向からの同時砲撃。アウグスタさんは「パンツァーシルト」と一言。フェイトちゃんとアリサちゃんの砲撃はベルカ魔法陣のシールドで防いで、私の砲撃は直撃。
着弾時の爆発によって生まれた煙幕の中から「刃を以って血に染めよ」そんな呪文と一緒に血色の短剣が30近く、一斉に放たれてきた。それを私たちに代わってシールドで防いでくれるのがすずかちゃん達だ。

『防御は私たちに任せて!』

『君たちは攻撃に専念してくれ!』

『フェイト、なのはにアリサも気を付けておくれ!』

すずかちゃん達に『ありがとう!』お礼を言いながら、私たちは射撃に砲撃とアウグスタさんに当て続ける。ルシル君もまたフィデスを倒そうと「マキエル!」って炎と雷と光の龍をいっぺんに創り出して、胴体に絡みつかせた上で噛み付かせてる。それなのに・・・。

『うそでしょ、あたし達の攻撃が全然効いてないっぽいわよ!』

『防御力が尋常じゃない!』

アウグスタさんの防御力はあまりに常軌を逸していて、私たちの魔法が一切通用していないように見えちゃう。そんな中、『まずい、いったん離れろ!』ルシル君から焦りの含まれた念話が来た。激しくうねり出したフィデスがルシル君の創り出した巨腕を破壊して、とうとう逃げられちゃった。
フィデスはビルの間を高速で飛び回りながら私たちから離れて行って、そしてまた向かって来た。とここで、「我が内より来たれ、貴き英雄よ」ルシル君が呪文を詠唱した。さっきアウグスタさんがものと同じものだ。

「フィデスだけは何としても本来のマスターとして俺が潰す。苦労しているようだが、今は君たちに頼る他ない。アウグスタのことは頼んだ」

そう言ってこっちに向かって来るフィデスを迎え撃つようにルシル君も「天上よりの使者。其は七美徳が一を司りし者、名を純潔。来たれ、カスティタス!」そう詠唱した。すると私たちの足元に蒼く巨大な十字架の魔法陣が現れた。
どうしてかゾワッと総毛立つ。そこからチェスとかで見る馬の駒の形をした胴体が飛び出して来た。全高50m位の巨大さで、全部が黒くて、よく見れば額に角があるからユニコーンで、頭の上には魔法陣。遅れて黒い石板が無数に飛び出して
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ