暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos22-Cなお深き闇に染まれ、聖夜の天(ソラ)〜Signalfeuer eines Gegenangriffes〜
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棘で頬を切ってしもうた。そやけどこんな痛み、家族のことを想えばどうってことない。

「それは出来ないわ。前に会った時に言ったかと思うけれど。闇の書の力を以って私は王となるのよ。生前には叶うことはなかった。でもこうしてナハトヴァールとして存在できている以上、夢を果たさなけれならないでしょう?」

「そんなつまらんことでわたしらを――シュリエル達を巻き込まんといて!」

「判っていないようね。闇の書(どうぐ)は使われてこそ真価を発揮するのよ」

アウグスタさんがまたわたしの家族を道具扱いしてきたから「取り消して・・・!」って睨み付ける。すると「いいえ、取り消さないわ。よく御覧なさい。これが、ソレらの本来の姿よ」って言うて、また指をパチンと鳴らした。
わたしとシュリエルとアウグスタさんの心が交わった世界やってゆうこの空間に、3つの空間モニターが創り出された。映し出されてるのは「シグナム、ヴィータ、ザフィーラ・・・?」の3人なんやけど、素肌も顔も真っ黒くて、目は真っ赤。影の中に浮かぶ火の玉みたいやった。

「アレらは抜け殻よ。精神は私の背後に居るでしょう? 私の言うことを聴かないでしょうから中身をこちらに引っ張り込み、抜け殻を操りやすいようにしているのよ。騎士はあくまで戦いの駒。それを果たさなければ無用な長物となり果てるのよ」

アウグスタさんの話に怒りも憎しみも生まれて頭がどうにかなりそうやったけど、シグナム達がいま戦っとる相手の姿を見て、「え・・・?」それどころやないってレベルで混乱した。

「すずかちゃん、なのはちゃん、アリサちゃん、フェイトちゃん・・・!? それにアルフさんとクロノ君も・・・!?」

わたしの友達が、アウグスタさんに操られてるシグナム達と戦ってた。フェイトちゃんとアリサちゃんはシグナムと、すずかちゃんとなのはちゃんはヴィータと、アルフさんとクロノ君はザフィーラと戦ってる。

「シグナム、・・・フェイトちゃん、アリサちゃん・・・」

雷を扱うフェイトちゃんが黒い大鎌を持ってて、シグナムと同じ炎を扱うアリサちゃんはライフルの銃身下に刃を付けたバヨネットを持ってる。フェイトちゃんがシグナムと接近戦をして、アリサちゃんが炎の弾丸や砲撃ってゆう魔法でフェイトちゃんを援護してる。

「ヴィータ、・・・すずかちゃん、なのはちゃん・・・」

ヴィータ達は戦闘ってゆうよりかは、すずかちゃん達がヴィータを戦わずに止めようとしてくれてる。なのはちゃんがバインドってゆう魔法でヴィータを捕まえて、すずかちゃんの氷の魔法で氷漬けにすることで完全に動きを封じて、ヴィータがそれを外すと同じように繰り返す。あれなら互いに傷つかへん。

「ザフィーラ、・・・アルフさん、クロノ君・・・」

ザフィーラみたく犬(それとも狼
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