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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos22-Cなお深き闇に染まれ、聖夜の天(ソラ)〜Signalfeuer eines Gegenangriffes〜
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†††Sideはやて†††
ルシル君の酷い有様にショックを受けたわたし。しかもそれをやったんがシュリエルってこともあって余計にショックやった。わけも解らんくなって、わたしは目も耳も塞いでそれが夢であるように願った。
そんで気が付けば、「ここは・・・どこや?」わたしは全く別の場所に居った。足元はまるで血溜まりみたいで、空は赤黒くて気味の悪さがあって、どちらも地平線の彼方まで拡がっとる。明かりらしい明かりは無いけど、でも真っ暗やない妙な空間や。
それに今のわたしは、「動けへん・・・!」何十本もの茨で体を縛られてて、まるで十字架に磔にされとるかのように宙に居る。
「(前みたく夢か幻・・・? ううん、ちゃう、感覚がある)痛っ・・・」
全身に絡みついとる茨の棘が刺さったみたいや。今のわたしの格好はセーターにタイトスカート、タイツやけど、それでも素肌にまで届いてくる。
「やはりあの程度の絶望では完全に堕ちなかったようね。あと、下手に動くとズタズタになるわよ」
動くのをやめた時、聞き覚えのある声が前の方から聞こえてきた。そっちの方に目を向けると、「アウグスタさん・・・!」が何もないところからすぅーっと音も無く歩いて出て来た。肩に掛かるくらいの薄緑色の髪を靡かせて、薄ら光を灯しとる金色の瞳をわたしに向けて来た。
「御機嫌よう、此度の闇の書の主・八神はやて。申し訳ないけど貴女の体を奪わせてもらっているわ」
「体を、って。それやったら今のわたしは・・・?」
「ここは言うなれば闇の書の管制人格、貴女たちがシュリエルリートと呼んでいるアレと融合した貴女の体の内側、貴女と管制人格の精神が混じり合った世界と言ったところね」
「わたしとシュリエルの精神の世界? こんなのが・・・?」
改めて周囲を見渡して、そう漏らした。こんな気味の悪い空間がわたしとシュリエルの繋がりを示す世界やなんて信じたくない。わたしが眉を顰めたのを見たのか「正確には私に汚染されている、ね」アウグスタさんが付け足した。
「酷い・・・」
「酷い、ね。そう言われてもしょうがないわ。でも、そんな感情もあと僅かで消え去るわ」
ルシル君みたく指をパチンと鳴らしたアウグスタさん。それを合図としたようにアウグスタさんの背後に5つのベルカの魔法陣が横一列に並ぶように展開された。そんな魔法陣から出て来たんは、「シュリエル、シグナム、ヴィータ、シャマル、ザフィーラ!!」わたしのように茨に捕まって磔状態にされとる5人やった。わたしの呼びかけに誰も答えてくれへんかった。気を失ってるみたいで、全員が俯いてる。
「みんなに何したんや! みんなを放して、今すぐ!」
怒りが込み上げてきて、アウグスタさんに向かって怒鳴った。そん時に勢い余って顔近くに有った茨の
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