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東方変形葉
日常の中に潜む非日常
東方変形葉7話「橙とデート(?)、異変の予感」
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俺が職についてから1週間後、橙と一緒に外に出かけていた。なぜ約束してからこんなに日がたったのかというと・・・
「みんな〜、こっち集合〜!」
橙が合図をすると、数えきれないほどの猫たちがこっちにやってきた。橙はここの猫の代表みたいなことをしているらしい。それでその用事があったから、こんなに日がたったのだ。
「紹介するね。この人が前に言っていた、葉川裕海くんだよ。」
「よ、よろしく。」
「にゃあ〜」
「にゃう〜」
「にゃん!」
なんだか夢みたいだ。俺は実は猫が大好きで、猫のグッズとかかなり持っていた。橙の猫耳とか尻尾とか見たときはもう撫でまわしたい気持ちでいっぱいだったな。今もそうだけど。
「んな〜」
「にゃふ〜ん」
「すごーい、わたしにはなかなか懐いてくれなかったのに、もう懐いてる。」
「橙もこんな感じだったぞ?」
「えっそ、そうだったかな〜?」
「にゃうにゃ!」
「え?この人はいい人な気がする?へえ〜。ここに来る前、猫とか育てていたの?」
「いや、育てたことはないな。でも、俺は大の猫好きだからな〜。」
あ、自分でも爆弾発言だと気が付いた。猫たちはともかく、猫の妖怪である橙の前で言ったら告白みたいじゃないか。
「にゃ!?そ、そうにゃんだ、あわわわわ。」
顔を真っ赤にしてうろたえている。かわいい。
「にゃうにゃ〜」
「え!?そ、そそそそんにゃことないよ!」
なんかさらに真っ赤になって反論している。なんの会話だろうか。
「じ、じゃあそろそろ人里行こう!」
「ああ。」



「ふふふ、おもしろくなってきたじゃない。」
「あの・・・紫様?尾行するのはあまりよろしくないかと・・・」
藍が言いたいことはわかる。だけど、
「だって楽しいもの。こんなこと、なかなかないわ。」
「はあ・・・。そういえばおととい、夜に出かけられていましたが・・・どこに行っていたんですか?」
ああ、そういえば抜け出して行ったからね。竹林で肝試し、と思ったらある不老不死の人間の始末だったわね。
「輝夜に、竹林へ肝だめしに行ってこいと言われたのよ。結局利用されただけだったけど。」
「そうなんですか・・・あれ?」
藍が何かの異変に気が付いた。
「どうしたの?藍。」
「今の季節にこんな花ありましたっけ?」
藍が指した花は、今の季節では考えられない花だった。
「・・・!?いいえ、この花は今とは全く逆の季節の花よ。」
「・・・ということは、あの異変から60年ということですか。」
「そういうことになるわね。これはその前兆ね・・・。けれど今回は私たちが動く必要はないわ。」
「え?どうしてですか?」
「裕海がいるじゃない。というか、あれは別に動かなくてもいいのよ?でもあえて行かせるわ。経験を積むために。」




人里の
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