暁 〜小説投稿サイト〜
剣の丘に花は咲く 
第十一章 追憶の二重奏
第八話 ベルセルク
[10/10]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
くボロボロになった羽つきの帽子の奥からは、赤い光が士郎を二つ睨みつけていた。
 その姿を目にした士郎は、驚愕に目を見開くと両手に握った干将・莫耶の柄を砕かんばかりに握り締めた。
 
「そこ、まで、堕ちたか―――ッ!!」

 ギリギリと食いしばった歯の隙間から絞り出すような声を漏らしながら、士郎は随分と離れてしまったヨルムンガンドに向け煮えたぎる怒りを込めた声を上げる。

「外道がッ!!」

 士郎の眼前。
 飢えた獣の如き様を見せるソレは、かつて人々の畏怖と憧れの象徴であった元トリステイン魔法衛士隊隊長―――



「ッ―――ワルドォッ!!」



 ―――『閃光』のワルドであった。 






[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ