第十一章 追憶の二重奏
第八話 ベルセルク
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くボロボロになった羽つきの帽子の奥からは、赤い光が士郎を二つ睨みつけていた。
その姿を目にした士郎は、驚愕に目を見開くと両手に握った干将・莫耶の柄を砕かんばかりに握り締めた。
「そこ、まで、堕ちたか―――ッ!!」
ギリギリと食いしばった歯の隙間から絞り出すような声を漏らしながら、士郎は随分と離れてしまったヨルムンガンドに向け煮えたぎる怒りを込めた声を上げる。
「外道がッ!!」
士郎の眼前。
飢えた獣の如き様を見せるソレは、かつて人々の畏怖と憧れの象徴であった元トリステイン魔法衛士隊隊長―――
「ッ―――ワルドォッ!!」
―――『閃光』のワルドであった。
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