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とある彼/彼女の籠球人生
第二話
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ってる。此処で何度も大人達が試合をするのを見ているのだ。要するに外れたボールの確保の練習だろう。
だが━━━━。


「「よし! もう一本!」」


「外して当たり前みたいに言うな!!」


これぐらいの文句は許されるのではないだろうか?


(ったく……ん……?)


ボールを受け取り、再びフォームを確認しながらシュートの体勢に入った時、ゴール下にある入口に━━━━。


「…………」


「…………」


顔半分だけ出してる子と目があった。思わず動きを止めると、半分だけ出てた顔が黒い髪を揺らして引っ込んだ。


「皐月〜〜?」


「あぁ、悪い」


誰かの子供だろうか? まぁ、いいか。


「ふっ……!」


俺がシュートを撃つとまた二人がゴール下に駆け込んだ。
が━━━━。


「よし!」


ゴールリングに掠ったものの、今度は入った。そう、入ったんだ。だから夏音……私の出番奪ったな……みたいな顔して見るな。
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