第179話 “想いの力”と“固い絆”
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《エクスカリバー》を手に入れようとする、そう言いたいんだな?」
エルザだけは冷静に、今までの話の結論を述べた。その言葉に、リョウは黙って頷いた。
5人の間に気まずい空気が流れ込む。その場にいる全員が今、俯いた状態のままだ。
仲間が殺される―――――。
その現実を誰よりも早く知ってしまった4人は、どうしたらいいのか分からなくなっていた。
リョ「安心しろ。」
そんな矢先、リョウが言った。その声に4人は同時に顔を上げた。そこにいるのは、さっきまで暗い表情をしていたリョウではなく、いつものリョウがいた。
リョ「俺はぜってェに死なねェよ。お前等やルーシィ、ギルドの皆を置いて先に、死ねる訳ねェだろ。俺はユリの仇をとる為、レガフを倒して、レガフと契約してる聖剣達を救う為に、死ぬ事は許されねェんだ。」
真剣な眼差しを4人に向けて、リョウは言う。
リョ「それに―――――」
そう言うと、リョウは近くにいたグレイとショールの腕を掴んだ。
グ「おわっ!」
ショ「えぇっ!?」
いきなり腕を掴まれたグレイとショールはバランスを崩し、そのバランスを保とうとする為に、グレイとショールは自分の隣にいたユモとエルザの腕を掴んだ。
ユ「ひゃあっ!」
エ「うわっ!」
いきなり腕を掴まれたユモとエルザも巻き沿いを食らい、いつの間にか5人は肩を組み合っていた。
リョ「俺はまだ、生き足りねェ。18で人生が終わるのって、いくらなんでもむなしいだろ?共に生きる仲間と共に、その仲間の為に、俺は生き続けるぜ。」
白い歯を見せてリョウが笑った。
リョウの笑顔を見て、4人は今までリョウが言った言葉を思い出しながら同じ事を思った。
―――――如何にも、リョウらしいな、と。
リョ「それで、お前等4人に頼みたい事があるんだ。」
グレイとショールの肩から手を離す。さっきまでの笑顔はどこへやら。リョウが再び暗い表情になって口を開いた。
リョ「最終試合の時、タイミングを見計らって、レガフ以外の高速の弾丸の奴等を取り押さえてくれ。」
そして現在に至る。
リョウの頼みを承知した4人は今、待機場所にいたレガフ以外の高速の弾丸の魔道士達を取り押さえる事に成功したのだ。
だが―――――、
ガ「俺達を誰だと思っている。」
エ「えっ?」
ガンオースが小さく呟いた言葉を聞き取れなかったエルザが聞き返そうとしたが、それより先にガンオースは行動し始める。
ガ「ライネド!」
ラ「おらぁあっ!」
グ「ぐぉあっ!」
ガンオースに名を呼ばれたライネドはグレイの顔面を思いっきり殴った。無防備だっ
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