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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
17 女子力(魔法)の高い女性たちのお茶会 その二
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ているのだけど道はまだまだ遠い。
 ロシュフォル教会との関係、カストラード王国をはじめとして新興独立国との外交関係、そして実際に国を運営する貴族層の早急な再編。
 
「そこは陛下とナーナ様とアクエリアス殿の三者で。
 陛下とナーナ様は国王と王妃という関係で、アクエリアス殿は教皇という立場で内外を押さえられます。
 ウォーレン殿は宮廷魔術師の地位に入れておけばいいでしょう。
 問題は私とデスティンです。
 この二人がいると陛下とナーナ様に集まった権力が分散して内乱の種になりかねません」

 要するに、現在運営している私とデスティンが残る事それ自体が害なのだ。
 そのあたりはナーナ様もわかっているらしくため息をついた。

「やはり荒れるか」

「はい」

 トリスタン陛下とナーナ様の親政に移行すると反対層が私とデスティンを担ぎかねない。
 多分、この後宮の争いですらナーナ様は押し込まれかねないほど、外様出身というナーナ様の経歴がマイナスに働いている。
 ここで、空気を読んで口を開かなかったアクエリアスが口を挟む。

「それならば、デスティン殿に王になってもらって、その后にエリー殿がつけばよろしいので?」

「ちょ!おま……」

「なるほど。
 我が祖国みたいな立ち居地か。
 それもありじゃな」

 私が黙り、ナーナ様が手を打ったその理由は、政治的に美味しいからだ。
 無事にクリアした場合、新生ゼノビア王国は広大な領土を得る事になるが、既に現状ですら手が足りていないのだ。
 ハイランド王国はこの間連れてきたラウニィーを女王にすえる事で丸投げが可能、ドヌーブ王国も現在石像になっているサラディンを据えればいい。
 問題はホーライ王国とオファイス王国で、これにマラノの都を加えた三つを誰が統治するかで火種が出かねないのだ。
 オファイス王国はマラノの都と隣接しており、関係が深いハイランド王国に渡すとハイランドの力が強すぎる。
 ここを直轄地とした場合、僻地になってしまうホーライ王国に手が回らない。
 で、デスティンをホーライ王位につけて管理させるというのは悪い話ではない嫌がるだろうけど。

「決まりじゃな。
 何ならば、トリスタンに掛け合って勅命にしてもいいぞ」

 楽しそうに笑うナーナ様に私が嫌味を切り返す。
 その条件ができるならば、私もあきらめざるを得ない。

「そうなると、また五王国に戻るようなものです。
 それではローディスは押さえきれないでしょう」
   
 私は言葉を一旦区切った。
 それを言うのには少し躊躇いがあったからだ。

「ローディスをとの事を考える場合、王の上の位がどうしても必要になります。
 つまり、神聖ゼテギネア帝国の帝位が」

 私の言葉にナ
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