第8話:新メンバーを選抜せよ−2
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、隊員の様子が一変した。
自嘲めいた苦笑を浮かべると肩をすくめる。
「なるほど、魔力反応を拾われたか・・・それは仕方ないな」
隊員の顔をした人間がゲオルグの声で話すと、エリーゼの後に控えていた
隊員たちはぎょっとした表情を見せる。
そしてポイントAの隊員を光が包む。
光が収まるとそこには黒い服に身を包んだゲオルグが立っていた。
「変身魔法・・・」
エリーゼの後方に居る隊員が唖然としながらそう言うと、ゲオルグは
ニヤッと笑って頷いた。
「そういうことだ。 まあ、姉ちゃんの眼はごまかせなかったみたいだが」
「あたりまえでしょ。 どんだけ付き合い長いと思ってんのよ」
「うーん、付き合いの長さを甘く見てたか・・・。
情報部時代の俺を知らない姉ちゃんならだませると思ったんだけどな」
「見た目はごまかせても、魔力反応のパターンはごまかせないわね。
放出する魔力量を押さえてたみたいだけど」
「当然だ。 魔力量でバレたら意味ないだろ」
そこでゲオルグはもう一度大げさに肩をすくめる。
「で、俺としてはここで降伏してくれると助かるんだけど、どうする」
「するわけないでしょ。 Aランクの魔導師をなめないで」
「なるほど。時間を稼いでいればガジェットを倒した連中が増援に来るもんな」
「そういうことよ。 かかってきなさい!」
「なら短時間で勝負をつけないと不利だな。
エランだってB+ランクだし、合流されればそれなりに厄介か・・・」
その時エリーゼに通信が入る。
『3尉、エランです。 ガジェットの増援が5機現れました。
そちらへ合流するのは難しそうです!』
「えっ!?」
エランからの報告を予想だにしていなかったのか、
エリーゼは一瞬狼狽した様子を見せる。
「了解。注意して迎撃にあたってください」
だがすぐに立ち直り毅然とした態度を取り戻すと
エランに向けて返信し、再びゲオルグを睨みつけるように見た。
「舐めたマネしてくれるじゃない。私たちの相手には自分一人で十分ってわけ?」
「違うよ。 姉ちゃん達との戦闘ではガジェットは足手まといだと思ったから
増援の足止めに使ったんだ」
「ふーん・・・」
気のないような返事をしつつエリーゼは考えを巡らせる。
(後の2人とはコンビネーションの訓練もロクにしてない。
となると、援護射撃くらいしか期待できないわね。 それならっ!)
「ゲオルグ、いい加減おしゃべりにも飽きてきたんだけど」
挑発するような口調で話すエリーゼ。
「そうだな、俺もそう思うよ」
口元に笑みを浮かべたゲオルグが頷きながらそう言うと、
エリーゼはヴェスペを構えて鋭い目線
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