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特殊陸戦部隊長の平凡な日々
第8話:新メンバーを選抜せよ−2
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かずにガジェットへ指示を出すことに集中していた。
その周りには何枚もの画面が表示され、それぞれに違う情報が示されている。

その中の1つに訓練スペース内の地図が表示されているものがあった。
ゲオルグはその画面に近づくと右手を伸ばして画面を指差す。

「えーっと、4−23は・・・ここか」

地図の上には青いマーカと赤いマーカがそれぞれ10個ほど表示されている。
青いマーカはゲオルグが操るガジェットを表し、赤いマーカはエリーゼ率いる
フォックス分隊員たちを表している。
戦況はゲオルグが指差す4−23地点を中心として展開していた。

北側ではポイントBの観測を担当していた隊員を3機のガジェット追いつつ、
さらにそれをエラン以下3名が追う。
西側ではエリーゼ以下3名が集結地点である4−23地点を目指して移動中。
南東側から南西側にかけては残り4箇所の観測ポイントの担当隊員がそれぞれに
集結地点に向かって移動していた。

そんなフォックス分隊員たちの動きに対して、ゲオルグは巧みにガジェットを
動かして戦況をコントロールしようとしていた。

ポイントBの隊員を追う3機のほかは、4機がそれぞれに他の観測ポイントの
隊員を追跡し、残る3機のうち2機はそれぞれエリーゼとエランを追跡。
最後の1機はゲオルグの傍に待機していた。

「仕上げだな」

ゲオルグはつぶやくように言うと自分の傍に待機させていた機体に
観測ポイントDの隊員を追跡している機体と合流して攻撃するよう指示を出し、
模擬戦の序盤からずっと居座っていた廃ビルの屋上を飛び出して移動を開始した。

廃ビルの屋上から屋上へと飛び移りながら目標地点へと移動していくゲオルグ。
その目は基本的に自らの進行方向である前方へと向けられているが、
時折視界の端に表示されている訓練スペースのマップに目を走らせて
都度戦況を把握しながら進んでいく。

目標地点まであと100mに迫ったとき、ふいにエリーゼたちの通信が
飛び込んできて、ゲオルグは内容を確認しようと足を止めた。

『至急至急! こちらポイントD。 後方から接近してくるガジェット2機を発見。
 指示願います』
 
『ポイントD。 なんとかガジェットを振り切れませんか?』

『難しいです。 可能であれば救援をお願いします』

『了解。 ポイントA・C・Eはそれぞれ救援できそうですか?』

『こちらポイントA。 少し距離があるので難しいです』

『ポイントCです。可能ですが逆行になるのはよろしいのですか?』

『ポイントEです。こちらは救援可能です』

『判りました。ポイントC・Eの両名はポイントDを救援。
 敵の数を減らしておきたいので2機とも確実に撃破してください。

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