原作開始前
ルナさんとの邂逅
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いなぁ、もう。じゃねぇだろぉぉぉぉぉおおお!
〜しばらくお待ち下さい〜
「落ち着きましたか?」
自分自身に向けてもいるが。
「うん、ゴメンね? ありがとう♪」
謝るのはむしろこちらですよね。ごめんなさい。
「話を戻すけど、他にある?」
「割と丈夫な身体(内蔵含む)で」
「最後の(内蔵含む)って何?」
「俺はこれから色んな世界に行かなきゃいけないんですよね?」
「そうだよ?」
「その中には普通の食材を化学兵器にする必殺料理人がいるわけです」
ISでの千冬さんやセシリアなどもそこに入る。
「俺は料理を食べて死にたくない!」
「なるほど、切実だねぇ」
「と、まあ、こんなもんですかね」
「もういいの? ニコポとかもあるよ?」
「要りませんよ、あんな地雷スキル! 踏み台まっしぐらじゃないですか!」
「まあ、同意見なんだけど。いるんだよねぇ、まずニコポとか、まずナデポとか」
「アホですね。あと最初に言ってた王の財宝とかね」
「転生させる側の私達が言うのもダメな気もするんだけどさ」
「なんですか?」
「明らかにハーレム目的の奴とかいるじゃん?」
「いますねぇ」
「正直さ……最初の彼方くんの台詞じゃないけど、なんでわざわざお前を転生させなきゃいけないのかって思うんだよね」
「ルナさんも女性ですもんね」
「その転生した奴がさ女の子に相手にされてないのを見ると笑えてくるんだよね」
「すごい分かる気がします」
俺が同感の意を伝えると、ルナさんが悲しそうな顔をして言った。
「さて、もう貴方を送り出さなきゃ行けない」
そして、真面目な声音で
「ゴメンね、重い使命を貴方に与えてしまって……」
そう謝った。やっぱり気にしているのか……。ルナさんは自分のせいだと自分を責めてしまうだろうから、
「使命じゃないですよ、言ったでしょう? 貴女みたいな美人に頼まれちゃ断れないって」
「お世辞はいいの」
「お世辞なんかじゃない! 俺は貴女の役に立ちたいと思ったから引き受けたんだ。だから、自分をそんなに責めないでくれよ」
「もう、彼方くんたらカッコつけちゃって……そんなこと言われたら好きになっちゃうよ」
「え?」
後半が小さくて聞き取れなかったから聞き直そうとしたが、止めておいた。なんだか訊かない方が良いような気がした。
「それじゃあ、彼方くん」
「はい。行ってきます」
「うん、いってらっしゃい」
そう言うと、急速に全てが白に支配されていった。
「ま……て……わ……も……ぐに……彼方くん……に……に……から!」
ルナさんが何か言っているが、もう断片的にしか聴こえない
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