幻想入り、そして修行
東方変形葉5話「たのしいたのしい・・・宴」
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「あの子、おもしろいわね。あの判断力と読む力、もう化け物ね。この月の頭脳をこれほどまでに驚かす地上人は初めてよ。」
月の頭脳、八意永琳がつぶやいた。
「そうね。もうあの子妖怪になっちゃったのかしら、と、この妖怪の賢者に思わせる程とはね。」
(それにしても、呑み込みが早いわね。まだ1週間とすこしぐらいしか経ってないのにもう制御ができてきている。最後のスぺカだって、空間を上手く変化させないとあんなのできないわよ。)
宴は終わり、たくさんの人がそれぞれの方向へ帰っていく。
わあどうしよう。人形の注文書みたいな紙がどっさりある。あいている時間につくらないと。
「そういえば藍」
「はい、なんでしょうか。」
紫があることを伝えようとしたそのとき、異変を感じた。
「!?藍!」
「・・・はい。博麗大結界が破られました。気配でわかる限りでは・・・結界を破った外の妖怪の数は約8人だと思われます。」
「・・・あなたは結界の修復に行きなさい。私は霊夢と、裕海を連れて撃退に行くわ。」
「えっ裕海を連れて行くのですか?さすがに危険なのでは・・・」
確かに危険だ。だが、今は違う。もうこの子は能力をある程度使える。ある程度だけでも十分妖怪は倒せる。
「せっかくのいい機会よ、経験を積ませるわ。危ないと感じたらすぐに助けるから心配しないで。」
「紫!!あんたも気づいているだろうけど・・・」
「わかっているわ。修復は藍に任せるから私たち3人で撃退に行きましょ。」
「ええ!・・・え?三人?」
「裕海の事よ。」
「え?俺がどうしたの?」
「・・・緊急事態よ。あなたは、私と霊夢に同行して幻想郷の侵入者を撃退しに行くわよ。」
「・・・わかった。足手まといにならないように善処するよ。」
「ん?どうしたの?ゆーみくん。」
流れを読み取れない橙が裕海に質問する。悪いけどその疑問を強制終了させる。いまは一刻を争う。
「・・・橙、あなたは留守番していなさい。緊急事態よ。」
「えっ、ええ〜。一人でお留守番?怖いよ。」
「・・・留守番よろしくね。ちゃんと留守番できたら、一つなんでもいうこと聞いてあげるよ。」
「・・・うん、わかった。絶対無事で帰ってきてね。」
「ああ。」
「いくわよ!北西の方向ね!紫、スキマを開けて!」
「ええ。」
空間が裂け、スキマができる。3人はその中へ入って行った。
外の妖怪達と幻想郷の守護者達の戦いが始まろうとしている。
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