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とある彼/彼女の籠球人生
プロローグ
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高校は同じ高校。そこでもこいつは中学時代やっていて慣れている、という適当な理由でバスケ部に入部。そこで互いに同じ高校に入っていたことに気づかなかった二人がバスケ部で遭遇。大学以下略。
大学卒業後、大手の会社員になりたかったというこいつを巻き込み日本のとあるバスケチームに所属することになり、やがて相手は日本の選手から世界の強敵に移っていった。


「言っておくが……俺は俺の人生計画を狂わせたお前をこれっぽっちも許していないぞ」


「そういう…ゴホッ…なよ……。お前のシューッ…ゴホッゴホッ…シュートにはマジで惚れてゴホッ…惚れてたんだ……」


ドリブル、シュート、パス。基本をこれでもかというほど突き詰めて得たスキルの数々。特にドライブからのストップ→3Pという一連の動きは見慣れている筈の自分ですら、いつシュートモーションに入ったのか気づかない時があるほど鮮やかだった。


「そして三日三晩の勧誘地獄に屈して行った道の先が世界か……。そういえばアメリカの“彼“からも連絡があったぞ。“まだ決着がついていないのに死ぬとは何事か!?“とな」


名前こそ出さなかったものの、顔をしかめたこいつの表情とアメリカという単語から誰のことかは分かった。


「あの人か……そういえば……勝ったり負けたりを繰り返したせいで…ゴホッ…どちらも勝ち越したことが……なかったな……。
なぁ……頼みが「断る」まだ……言ってねぇ……」


「おおかた俺の代わりに決着をつけてくれ……だろう? 誰が好き好んで脳筋の相手などするか」


脳筋━━━━マークシティ=レオポルド……日本での通称が壊し屋マーク。
大学卒業後2mを超え、ゴール下のCとして身体を鍛えていた自分を更に超える長身と体格、身体能力。Cとして恵まれた能力とスキルを有した巨人。その巨体が繰り出すダンクにゴールリングは幾度となく破壊され、ファウル覚悟で止めようとした選手をも弾き飛ばし負傷した者も続出。
だが、他者を見下した発言も目立つものの、それは自分と張り合えない同ポジション達を叱責するもので、本人自身はバスケ以外でも博識で間違っても脳筋呼ばわりされる謂われは無さそうだが……。


「お前と同じで、最後に勝負を決するのは気合いと根性だとか言ってる奴など脳筋で十分だ」


「おいおい……勝てなさそう…だったら諦めろ……ってか?」


「そんな事態になる前に対策を立てておくのが戦略だろう。そのあたりは死ぬまで変わらんか……」


こんな感じに意見が合わないことなど珍しくない。それでも世界と戦えるまでやってこれたのはこいつがいたからだろう。


「……ゴホッ……ゴホッゴホッ……」


「…………」


それっきり会話も途切れてし
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