幻想入り、そして修行
東方変形葉4話「永夜異変」
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くあの月が。
だけど、今日の月はなんだか違う。あの月はなんだか、本物の月の代わりのような感じがする。
そう、まるで誰かから逃れるかのように。
またまたそのころの紫
「あー。疲れたわ。」
「あともう一息よ。がんばりなさい霊夢。」
霊夢が言うのも無理はない。レミリアたちを倒したのはよかったが、もう何時間も夜をさまよっている。疲労はたまるはずだ。
「そんなこと言ったって―・・・あら?あんなところに扉があるわね。」
「し、しまった!まだ封印が完了していない扉があったの!?」
「・・・紫、私の勘が正しければこの奥にいるのがあの兎の師匠さんの本当の目的が“いる”と思うわ。」
「そうね。行ってみましょう。行くわよ藍。」
「はい。」
「ああ〜師匠におこられるぅ〜」
なんか兎の耳をつけた子がへなへなと崩れてる。まあどうでもいいわね。
「ああもう、あの子は何しているのよ。」
服がちょっとおかしい人が来たわ。どこで売ってるのよ、その服。
「永琳は下がってなさい。」
「えっ姫様!?」
どうやらこの着物をきた奴は、「主犯」ではないが、「目的」のようだ。
「久しぶりの満月がでてるわ。」
霊夢がつぶやいた。たしかにあの満月はいつもの満月だ。
「もとにもどったみたいね。」
「ええ。だけどあなたたちは帰さないわ。私が満足するまでね」
「迷惑なやつね」
全くその通りである。まあ、これが最後なら別にいいのだけれど。それに・・・
「異変の犯人で迷惑じゃないやつがいたかしら?」
霊夢に少しだけツッコミを入れた。
「いないわ。だから懲らしめに来てるんじゃない。」
「それもそうね。」
「幾つもの地上人が敗れ去ったこの五つの難題を、あなたたちは解けるかしら?」
夜明けが近い。異変は片付いたのだろうか。
「すぅ・・すぅ・・・」
膝の上で橙は寝ている。俺もなんだか眠くなってきた・・・
「ただいまー。元気にしてたー?・・・あら?」
膝の上に橙のあたまを乗せて座ったまま裕海は寝ていた。
「寝てますね、仲良く二人で。」
「仕方ないわね。寝かしておきましょう。」
「そうですね。」
こうして、永い夜の異変・・・永夜異変は幕を閉じたのだった。
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