第四十三話
[3/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ン」
「あっ、ナギ、てめえよそ見しているうちに河からすり替えやがったな」
「知らねえな。それより8000だ。早く寄越せ」
「そっちがその気ならこっちにも考えがあるぞ」
麻帆良での出来事が判明するまで後二日。
side out
side レイト
儀式が終了し、娘達のストレス発散は途中の春休み4日目。
オレとキティは一足先に麻帆良に帰ってきていた。たまには夫婦二人きりで過ごして欲しいと娘達の気遣いが嬉しくもあり親元から離れていく気がして悲しくもある今日この頃。そして麻帆良の地についてから違和感を感じる。別に何か結界が張られているとか、殺気に満ちあふれている訳でもない。ただ、いつもより変に慌ただしい空気が漂っている。
「何かあったのか?」
「そういえばゼクトがなんか騒ぎが起こってるとか言っていた気がしないでもない様な」
「そうだな。まあ私たちにはあまり関係ないだろう」
「せっかく娘達が二人きりにしてくれたんだ。時間が勿体ないから関係があろうがあまり関わりたくはないな」
リーネが産まれてから完全に二人きりで過ごした事がなかったからな。ここらで少し位子育てに手を抜いても罰は当たらんだろう。一応、ナギやアリカ、ゼクトにデュナミスが付いてるし、どんなことが起ころうと大丈夫だろう。さすがに魔法世界が崩壊する様な事態には対応できないだろうが。
「あっ、先生。やっと帰ってきたんだ。大変なんだよ」
「どうした朝倉、それからオレはもう教師を辞めたんだが」
「そんな事は良いからちょっと来て。先生の事で大変な事になっちゃってるんだから」
「何?」
「もしかしてネットとか見てないの」
「すまん、ちょっと遠くの知り合いの所に行っていたからな。それで、何があったんだ」
「それが先生が急に教師を辞めちゃった事を記事にしたらOGの人とか保護者の人から抗議が殺到してるみたいで、今も校舎前でデモが起こってるの。これがその記事とOGの人が纏めて広めている情報の箇条書きしたメモ」
朝倉から受け取った記事とメモをキティと二人で目を通しながら現場に向かう。報道部にしては珍しくまともな記事だな。捏造とか一切ないし。メモの方も間違いらしい事は一切ない。ふむ、一体誰がこの情報を集めたんだ。
「朝倉、この情報を集めたOGの名前は」
「それがさあ風祭グループの総帥らしいんだけど、先生に心当たりは」
ありすぎるな。というより彼女か。懐かしいなあ、麻帆良で一番最初に持ったクラスにいた子だな高校卒業後に財閥に戻って天才と謳われていた兄と姉を上回る才覚を見せつけ総帥の座に付いたと聞いていたが彼女が動いていた
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ