第四十一話
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妥協案を出して帰ろう。
「妥協案としては現実を見せる件は私たちも師匠も賛成すると思います。ですが弟子入りは絶対に無理です。師匠はあまり魔法関係で、と言うよりあれと関わりを持ちたくないみたいです。だから師匠達は絶対に動きません。というよりまだ殺されていないだけでも十分に我慢してくれています。なので私たちを傭兵として雇うと言うのならそれには応じます」
「ふむ、だがそれをレイト殿達が許すかどうかだが」
「それは問題有りません。私たちは師匠達にある程度は自己責任で勝手に行動することを認められていますので。長期休暇中に何回か傭兵として戦場にも行ってますのでこれ位なら余裕です。それで、どうしますか?」
「分かった。君たちを雇わせてもらおう」
「なら詳細は後日お願いします。これから予定があるので失礼します」
これでやっと休める。アーティファクトの方もやっと雛形が完成したからこれから量産に入らないと。魔力の方は師匠達かお父さん達に協力して貰おう。さすがに100人分を一人でなんて無理だから。
side out
side 茄子
「お断りします」
「即答かのう」
ちょっと予想外じゃったのう。高畑君から聞いた所では家族を大事にしている優しい少女だと聞いているのだが。
「残念ですけど私の所属は既にアリアドネーです。それにあなた方に私をどうこうできる権限は一切有りません。干渉するなら私はこれを本国に連絡するだけです」
本当に数えで10歳児なのかのう?もの凄くしっかりしておるのじゃが。先日確認した所卒業試験も既に合格しておって、彼女の言う通り所属もアリアドネーに変更されておった。これはやはり『形なきもの』の影響か?
「いや、別にこれは命令ではなくお願いであって」
「なら最初にお願いだというべきですね。まあどのみちお断りしますが」
本当に家族を大事にしておるのかのう?
「君の兄のことだぞ」
「あれは私のことを妹だとは思ってもいませんし私も同様です。まあ、目の前で死にかけていたら少し位なら助けるかも知れませんが、周囲に災いをもたらすなら排除するだけです。師匠もそう考えられているので直接交渉も無意味でしょう」
「むう」
そう言われるとどうしようもないか、それにしてもここまで仲が悪いとは。一体今までどんな生活を送ってきたのじゃ?いや、それよりも今後のことをどうする?誰か代理を立てるにしても手加減すること無くできるじゃろうか?
そんなことを考えておるとアリス君が妥協案を出してくれおった。
「妥協案としては現実を見せる件は私たちも師匠も賛成すると思います。ですが弟子入りは絶
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