クズノハ提督着任
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めれるのか?」
「なのです!あ、ですが資材はとても貴重なものなので…」
「…だな。これじゃあ駆逐艦一隻くらいしか作れなさそうだな」
鎮守府に支給された資材はとても少なかった。これは葛葉の鎮守府に限ったことでは無いが、実績の無い新米の提督に資材を多く与えられる程国の資材も豊かではない為、特に支給される資材が少なかった。
「厳しい提督カリキュラムで大多数の奴らが断念したとのことだが、それでも提督になった人数は多いからな…仕方ないか」
「ですが司令官さん。任務をこなしたり実績を上げたりしていっぱい誉めていただければ、資材もいっぱい増えるかもしれないのです!」
「お、そうだな!ありがと。俄然やる気出た」
実は前向きな葛葉提督であった。
「では早速この資材で建造を始めるのです」
「数少ない貴重な資材だ。頼んだぞ、妖精さん達!」
葛葉は一頻り祈った後、泣けなしの資材を建造ドックの妖精さん達に渡した。
「お、建造時間は……22分か」
「駆逐艦なのです」
「まぁ、最初からいきなり大きいのが来ても運用出来ないしな…」
葛葉は安心した様な落胆した様な表情を浮かべた。
「そ…それでは、建造が終了するまで鎮守府の他の場所を案内するのです」
次に電に連れられて向かった先は
「……風呂?布団?何だここは?」
「入渠ドックなのです。戦闘で負った怪我や疲れをここで癒すのです」
「成る程。だから男子禁制て書いてあるのか…って、船が風呂に入るのか?」
「あ、お風呂に入るのは私たちなのです。艦娘の怪我が癒えれば自然と船の方も治りますので…」
「自然に…」
戦時中、艦娘がいればどれだけ修復が楽であっただろうかと少なからず思った葛葉であった。
「次は間宮さんについて説明するのです」
「間宮…給糧艦間宮か」
「間宮さんはとっても優しくて素敵なお姉さんなのです…」
「あ、間宮の艦娘もいるのか」
「お呼びですか?」
二人が話していると甘味処と書かれた暖簾を押し上げて『間宮』が顔を出した。
「あ、間宮さんなのです!」
「あら電ちゃん、いらっしゃい。そちらの方はもしかして…」
「ああ、本日よりこの鎮守府にて指揮を執ることになった葛葉だ。よろしく」
「よろしくお願いします。どうぞ今後ともご贔屓に」
間宮は柔らかい笑顔を浮かべて一礼した。
「…ところで艦娘が店を開いてるのか?」
「はい、疲れた時には間宮さんの甘いものが一番なのです」
葛葉の当然とも言える疑問に答えたのは電であった。
「甘いものか…間宮、このバニラアイスを二つ貰えるか?」
「え、司令官さん?」
「バニラアイス二つですね。畏
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