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IS インフィニット・ストラトス〜普通と平和を目指した果てに…………〜
number-16
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まま無視をする。そんな鈴の態度を少し不思議に思いつつも、試合前に精神統一をしているだけと思い、自分も気持ちを切り替える一夏。
そして、セシリアが合図としてスターライトmk.Vを真上に向けて一発撃ちあげる。と同時に鈴が
瞬時加速
(
イグニッション・ブースト
)
で一気に一夏の胸元へ肉薄する。
左手に展開した双天牙月を一夏に突き出す。奇跡的に反応できた一夏は、何とか雪片二型の腹で合わせて後ろに弾き飛ばされる程度で済む。しかし、鈴は予めチャージしておいた龍砲から衝撃砲で追い打ちをかける。反応しきれなかった一夏に直撃し、さらに後ろに飛ばされる。
あわや壁に激突かと思われたが、何とか空中で激突する前に制御を立て直して今一度鈴を見る。
今回の燐はいつもと何かが違うと本能的に、そして今ので感じた。でも、その理由は分からない。いつも負けず嫌いだったが、今日はそれ以上に勝ちにどん欲な気がする。一夏自身に原因はあるのだが、その一夏が分かっていない。それはしょうがないのかもしれない。なぜならば、鈴の気持ちをありようが変わっただけなのだから。
「っ、やるな、鈴! 今度は俺から行くぞっ!」
鈴は、一夏の純粋に戦いを楽しんでいる姿を見てぎりっと歯軋りをした。それは苛立ちから来るもので、どうして苛立っているのはか分からなかったが、とにかく一夏に対して怒りに近いものを覚えているのは確かだった。
一夏は鈴に向かって真っ直ぐ接近する。だが、そんなことを簡単に許す鈴ではない。龍砲から衝撃砲を何発も打ち出して一夏の動きを阻害。あわよくば当ててやるといった程度で撃っていく。見えない砲身を勘だけで避けていくがやはり何発かは被弾する。それにそこそこ威力があるためそんなに食らっていられない。しかし、一夏は近接武器しかない。試合に勝つには近づいて斬るしかないのだ。鈴の周りを大きく旋回することで衝撃砲を避け、攻撃の機会を狙う。
鈴は、近接一辺倒の一夏を憐れに思う。確かに当れば強い。けれども、蓮みたいな相手を封殺するようなISと戦う時はどうするのだろうか。衝撃砲は一直線にしか飛ばないから簡単に避けられる。対して蓮は、線ではなく面だ。被弾覚悟で行っても削り切られて負けるかもしれないのに、あれだけを繰り返すのだろうか。
また、当たればと言っている。即ち当たらなければどうってことない。同じ能力を使っていた織斑千冬は、自ら鍛え上げた身体と動体視力など、いろいろなところで極めていたため世界優勝できたにすぎない。やはり、一夏は一夏だ。
鈴は、いつも一夏と戦う時はこの状況に陥りやすい。その時は、毎回同じように苛立ちを表面に出してしまって、それが隙となってしまって一夏に突撃をされることばかりだった。でも、今回の鈴は全く違っていた。
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