弄ばれた2つの心
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だが、ザイールが目を見開いた理由はそこじゃない。
(な、何だ・・・この女・・・先ほどより、魔力が上がって・・・!?)
ごくり、と唾を呑み込む。
思わず1歩下がるが、既に後ろはドア。
これ以上後ろには下がれない。
「許さない・・・ジュビアはあなたを許さない・・・」
呪いの言葉を呟くように、ジュビアは足を進めながら呟き続ける。
後ろに下がれないと察したザイールは、少し表情を歪めて床を蹴った。
ザイールの足元が小さく爆発したと思えば、その爆発の力を利用してザイールはジュビアを軽々超え、ジュビアの後ろに着地する。
「チッ・・・何だ、この女は!」
「許さない・・・」
ゆっくりと、ジュビアが振り返る。
その顔はティアをも戦慄させるんじゃないかと思う程に恐ろしかった。
「ジュビアの乙女心を弄んで・・・グレイ様のフリをするなんて・・・絶対許さないッ!」
ギッ!と。
ジュビアは鋭くザイールを睨みつけた。
(女の相手も嫌だというのに・・・厄介な女の相手をする事になったな・・・)
ザイールは思わずため息をついた。
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