花咲学園
不思議な都市
―隠される力―
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萌依「話した覚えはないけどね」
グラン「雪斗にも?」
萌依「うん」
・・・あたしには血の繋がった一つ年下の弟がいる
弟の雪斗には能力の力は全く受け継がれてないけど、血液は全く一緒の大切な弟で
この世で一番信じれる人。
お祖母ちゃんも確かに信頼出来る人物だけど、
雪斗に対する「信頼」と
お祖母ちゃんに対する「信頼」は似てるようで違ってて
お祖母ちゃんに話せないような事を雪斗に話すようになってから少しだけだけどあたしはお祖母ちゃんに気を使い始めた
・・・ちゃんと言えばいい事なんだけど、
お祖母ちゃんには期待を持って欲しくなくて
ときどき・・・小さな事で喧嘩をするんだよね
あたし本当・・・情けないなぁ
グラン「見つかるといいわね」
萌依「・・・うん」
クローゼットに張り付いてる鏡でリボンの位置を確認すると
机の上に置いておいたペンダントをカバンのポケットに思いきり突っ込むと
家と自分の部屋の鍵を持ってドアを閉めた
萌依「よし」
グラン「相変わらず・・・どこ行っても心配症ね」
萌依「自分の部屋に入られたくないだけ」
グラン「はいはい(笑)」
雪斗とお祖母ちゃんを信用してない訳じゃないけど
さすがに部屋の中に入られるのだけはどうしても嫌なんだよね、不思議なことに・・・。
階段を下りてソファの近くにカバンを置くと
いつものように冷蔵庫からお茶を出すとあたしの横で
料理の本を左手に持ち、弟の雪斗が小さく唸っていた
雪斗「・・・意味わからん・・・同じように作ったのに・・・何で上手く行かないの?!」
萌依「・・・塩入れた?」
雪斗「入れた」
萌依「卵は?」
雪斗「4!!」
萌依「3だから」
雪斗「あああ?!」
お茶を飲みながら雪斗が落とした料理の本を拾いながら見ると、
絶対に似合わないエプロン姿の雪斗が本に顔を近付ける
雪斗「どういう事だよ!?だって4って!!4って書いてあったんだぞ?!」
萌依「あたしにそういう事言われても・・・どうせ違うページ見てたんじゃないの?」
雪斗「違ェよ!!ちゃんと見ながら作った!!」
萌依「それか頭の中で勝手に勘違いしてたとか」
雪斗「多分それだわ・・・」
・・・ほれ見ろ←
どうせお前の事だから今日、学校のやつで頭が一杯で何かを勘違いしてたんでしょ(笑)
雪斗「ごめん・・・今から作り直せそ
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