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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
空白期 第1話 「少女の目には」
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「じゃあ話を戻そうか……って言いたいところだけど、さっきの話はやめにしよう」
「え……?」
「きっといつまで話を続けても、今のままじゃ平行線になりそうだろ?」
「……うん」

 あのときも気が付けば身体が動いていた。今でもショウやなのはが窮地に陥ったとき、私は助けようとする気がする。今のままでは彼の言うように平行線だろう。

「でも……強くなるって決めたから」

 空を見つめているショウの瞳は、とても悲しみに満ちているように見える。だがその一方で、強い決意を感じさせるものだ。
 ――多分彼女のことを思い出してるんだ。ショウは彼女と約束をしたから……。
 それに多分、それだけじゃない。
 ショウは、前に親とは話せる内に話したほうがいいって言ってた。あのときも大切な人を失ったことがあるって。多分彼は親を亡くしてる。
 それに……。
 ショウははやてが主だと分かってた。調査で分かった歴代の主の結末は最悪なものばかりで……彼の不安や恐怖はどれほどのものだったのか予想もつかない。
 ……ショウは私やなのはを強いって言うけど、私はショウの方が強いと思うよ。
 ショウは多くの悲しみを経験しながらも現実に向き合い続けてきて、これからもどんな目に遭っても向き合い続けるのだろう。彼の心は私なんかよりも遥かに強い。そして、とても優しい。

「いつか君のことも守れるようになりたい。そうすれば心配はされても大丈夫だって思ってもらえるだろうから」
「……その言い方はずるいなぁ。いつか私が折れないといけないってことだよね」
「それはどうかな。いつまでも君の背中を追いかけることになる可能性の方が高いし」
「ほんと変に真面目だよね。そういうこと言わなかったら綺麗にまとまるのに」
「そうだね……だけど簡単に直るものじゃないよ。はやての適当な話に付き合ってる内に染み付いたものだから」

 はやてのことを口に出した瞬間、ショウの瞳から悲しみの色が薄れた気がした。
 ――ショウにとってはやてとの思い出はかけがえのないもので心の支えなんだろうな。はやてもショウとのことは楽しそうに話すし……お互い大切な存在って思ってそう。

「そうなんだ……私はあまりはやてが適当に話すようには思えないけどなぁ」
「そのうち分かる日が来るよ」
「うーん……どうだろうね。はやてはショウのこと特別だって思ってそうだし」
「特別ね……でもそれはこれから変わっていくと思うよ。もうはやてはひとりじゃない。シグナム達も君達もいるんだから」
「……だから最近はやてに会いに行ってないの?」
「心配しなくて大丈夫だよ。別に距離を置こうなんて考えてないから……俺にも色々あるんだよ」

 そう言ってショウは深いため息をつく。その姿を見て行き着いた先は、おそらくお説教
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