10円舞曲ーtranquillo(静かに)
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スタジアムはさっきのデュエルの熱気が残っていて、先程デュエルしていたヒースクリフとキリトはそれぞれ反対側の席に座っていた。
「期待と夢乗せて走れスノードロップ!♪」
歌を歌いながらスタジアムに飛び込む。会場がわく。僕は公言どうり歌を歌い始めた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「…はい、それじゃあお疲れ様♪」
歌を歌いきる。さらに湧く会場!いえい!ん?
「あれ?アスナいたの?」
「最初からいたわ!気は済んだ?速く始めましょう。」
アスナが細剣を構え、カウントダウンが始まる。さてさて、
「『アリオーソ』出番だよ!」
愛用の明るい赤の大鎌を出し、水平に構える。同様にアスナも緊張が走る。
カウントダウンが0になる。
僕は大鎌のなかで最高速の速さを持つソードスキル『マジシャンイリュージョン』大鎌による横切りを決めようとしたのだが…
「ふ!」
アスナの細剣の突きが先に僕に襲ってきた。
「く??Fine♪」
僕は慌ててFineと言い、細剣を全て大鎌で防御する。さらに慌てて後ろに大きくバックステップする。この音楽記号は演奏を終了させる記号だ。つまり奏剣スキルではソードスキル、または奏剣スキル自体を強制終了させるというスキルなのだが…
「速すぎでしょ…。世界一のスプリンターだね…」
アスナが速すぎる…流石攻略組で『閃光』と呼ばれるだけはある。
「どうしたの?私を倒せるんじゃなかったの?」
アスナはまた俊敏なステップと細剣のソードスキルで攻めている。それを防御しながら答える。
「観客を楽しませてるのさ♪楽しんで行こうぜ♪みたいな?」
「ふふ、その詭弁いつまで続くかしら?」
「んじゃ僕も攻めて行こうかな?…Allegro(速く)♪!」
Allegroは音楽記号で言うと速く。つまり奏剣スキルでは武器の振る速度が速くなる。細剣と変わらない速度の大鎌がアスナを襲うが…
「はい♪はい♪はい♪はい♪はい♪」
「ふっ!」
「ほーやるね♪」
僕の縦、縦、横、横、縦、の切り捨てを交わしたか。まあ、予想通り。
「さて、奏剣ってこんなもの?」
「いや、まださ!Allegrissimo(極めて速く)♪!」
さっきよりも速い剣速になるAllegrissimoで攻めるが…
「??やるね♪これも防いだか♪」
「ふふ、キリト君より少し遅いわね。これならぎりぎりよけられるわよ。」
縦、縦、横、横、横の斬撃をアスナは紙一重でかわす。
だがアスナは気づいてない。僕はもう布石は打ったと言うことを。
「ん?んじゃそろそろ決めようかな?まあ、奏剣がこんなものだっら君にとってシナリオは崩壊寸前♪じゃないの?」
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