第三把 決心
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アって具体的に何なのかなんだけど。簡単に言えばこれは、選ばれた戦士達の総称。名前自体に深い意味はないわ。とにかくここで重要なのは、この名で呼ばれる人達は選ばれた戦士であるっていうこと。」
何だか昨日、メイメイ言ってた毛玉も同じようなことを言っていた気がする。なるほど、どうやら私や彼女は何者かに選ばれた存在らしい。しかしここまでは何とか理解できた。確かに今までの私であればこの時点で彼女の言っていることを聞こうともしなかったであろう。でも今は違う。今の私には信じざるを得ないとも言えよう状況と、信じたいという気持ちがある。じっと彼女を見つめ話を聞いていた。
しかしそれにも関わらず彼女の話はすぐに私のキャパをこえた。
「だからつまりあなたも決心をすれば選ばた戦士、プリキュアになるということ。じゃあ誰が私やあなたを選んだのか。それは他でもない私達の王、キングよ。」
まず私はここで小さな疑問を抱いた。王、キングとはどういうことか。それは同じ意味でないのか。犬ドッグとか鳥バードとか、そういうことになってしまうがいいのか。いや、この際そんな小さなことはどうでもいいとしよう。私が一番に抱かなくてはいけないこと、それは私達に王がいるということだ。この国には王様がいない。それどころか王様なんてもの、世界中にも数えるほどしか存在しないのではないだろうか。それともどこか他の星に私達が従うべき王様がいるのだろうか。疑問はつきなかった。
しかし私は考えた。この時点でもうこれだけ疑問が沸いてしまうということは、もしかするとこの先疑問だらけになり、話が進まなくなってしまうのではないだろうかと。
ということで、私はこれ以降も質問をせずひたすら彼女の話を聞き続けた。そして案の定彼女の話はなかなかによくわからない事だらけになってしまった。
彼女は次にこう言った。
「そしてキングは私たちを通してこの地上を変えたいと願っている。それはつまり、あなたが昨日見たスネーカーたちを倒し、スネーカーに囚われている人たちを一人残らず救うということ。」
どうやらスネーカーは人々を捕らえているらしい。具体的にどういうことなのか。聞いて見たかったがやはりあえて後で聞くことにした。
「救われた人たちは目が開かれて私達を見ることが出来るようになる。そして協力してくれるようになるわ。同じ計画を目指して。それぞれの形、役割を通してね。えっとね、見えるようになるっていうのは、どういうことかと言うと。」
そして彼女はここで、今日一番驚く発言をした。
「実は今見えないんだ、私。救われた人たちと、私達と同じプリキュアと、スネーカーに囚われた人たち以外には。」
それはつまり、プリキュアになるということは、私の存在がある何人かの人には確認されなくなってしまうということ。そしてそ
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