暁 〜小説投稿サイト〜
東方変形葉
幻想入り、そして修行
東方変形葉2話「日常のはじまり」
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「紫様!いくらなんでもいきなりすぎます!段取りというものが・・・・」
「なるほど、やっぱりそうか」
「ええ!?取り乱すどころか、おどろいてもいない!?」
藍がかなりあわてている。
「だってこうなると薄々気づいていたからね。となると紫、やっぱり“あの”能力のことかな。」
「ご名答、そのことよ。あなたの能力は“変化”を操る程度の能力というわ」
なるほど、やっぱりそうだったか。
「あなたもわかっているかもしれないけれど、その能力をあなたはまだ使いこなせてないわ」
「それは十分わかっている。何度も暴走したことがあったからね」
「だからあなたにはしばらくここで使いこなせるようになる修行をしてもらうわ。でも使いこなせても、もう人間界にもどすことはできないわ」
・・・なるほど、全て読み取れた。
「つまり、ここで修行をして使いこなせるようになっても、幻想郷の住民となり、暮らせということかな?」
「理解が早くてたすかるわ。そういうことよ」
「ということは、いっしょにくらすの?やった〜!」
橙が大喜びでぴょんぴょん飛び跳ねている。微笑ましい光景だ。おもわずふふっと笑いをこぼす。
「そうみたいだね。よろしくね、橙」
「うん!」
「そうと決まったらさっそくあなたが使う部屋を案内するわ。藍はそろそろ晩御飯の用意をしててちょうだい。」
「わかりました」
「というわけで橙、部屋の案内よろしく。」
紫が案内するんじゃないんかい!どうでもいいから口に出さないけれど。
「え?ゆかりさまが案内するのではないのですか?」
「ゆかりん、つかれちゃった」
・・・聞かなきゃよかったな。ゆかりんって・・・まあいいか。
「しばらくスキマの中で寝るわね。お夕飯ができたら呼んでちょうだい」
そういうと、手を振り上げた先の空間に裂け目ができ、その中へ入ってしまった。というか何あれ。
「橙、紫が入っていったのって・・・なに?」
「えっとね、ゆかりさまは境界を操る能力をもっててね、さっきのはその能力の応用らしいよ」
「へぇ〜、橙は何か能力をもっているの?」
そう訊くと、すこしはにかみながら答えた。
「えっとね、妖術を操ることができるんだよ。でも、なかなかうまくつかいこなせないの。使いこなせるようになりたいのだけれど、ゆかりさまもらんさまも『橙はまだ子供だから、ゆっくり使いこなせるようになればいい』っていうの」
なるほど、たしかに橙は子供だからそのほうがいいな。
・・・妖怪って、どのぐらいまでが子供なんだ?この子も妖怪だよね?
「あっ着いた、ここが君の部屋だよ」
ドアを開けてみると、六畳かもうすこしある広い部屋だった。ちゃんと布団も敷かれている。机もある。
「すごいな、こんなにいい部屋を本当に使ってもいいの?」
「もちろんだよ!たまにあそびにき
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ