暁 〜小説投稿サイト〜
東方変形葉
幻想入り、そして修行
東方変形葉2話「日常のはじまり」
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
てもいい?」
「うん、いいよ」
「そうだ、君のことなんて呼べばいい?」
橙がにっこり笑顔で訊いてきた。ああ、癒される。
「なんでもいいよ」
「う〜ん、じゃあユーミくんってよぶね!」
なんだか気恥ずかしい呼び方だな。でも悪くない。むしろものすごくいい。
「橙、裕海、ごはんができたよ。」
藍が伝えに来てくれた。
「ゆかりさま、夕ご飯ができたよ。」
するとまた、“スキマ”が開いて、紫がでてきた。
「ふわ〜、もうできたの?」
「紫様、ごはんのまえに仮眠をとるのはいかがなものかと」
「細かいことはいいのよ。そんなことより早く食べましょう、食事がさめちゃうわ。裕海、藍の料理はとってもおいしいのよ、きっとびっくりするわ」
「そうなんだ、たのしみだな」
そのあと、藍の料理をいただいた。まさか飲食店の定食よりおいしいとは思わなかった。こんど教えてもらおう。


夕飯を食べ終わり、自分の部屋に戻ろうとしたら、紫が「このあと暇だから遊びましょ」といってきた。藍は「あれをもう教えるのですか?少し早いような・・」と言っていたが、いったい“あれ”とはなんだろう。
そんなことを考えていると、紫に指示された部屋に着いた。ドアをあけると、なぜか日傘をもった紫がすごく広い部屋にいた。
「これからマジックショーでもするの?」
「間違ってはいない気もするけれど、ちがうわ。これから教えるのは、この幻想郷の決闘方法よ」
決闘方法?殴ったり蹴ったりするのかな?女性相手では暴力は振るいたくないのだけれど。
「決闘方法といっても殺し合いなんかじゃないわ」
「どういうこと?」
「百聞は一見にしかず、聞くより見た方が早いわ。少し離れて見ていなさい。あと、ちゃんとよけるのよ」
指示されたとおり、少し離れる。よけるって何を?

―――結界「夢と現の呪」

紫が何やら唱えると、光弾らしきものがたくさん飛んできた。そういうことかと飛んできた光弾をよける。
「あら、意外とよけられるのね。こういう感じなの、わかった?」
「ああ、だいたいわかった」
「詳しく言っておくと、これは美しさを競う決闘よ。事前にスペルカードという手札の枚数を宣言して競うの。このルールで負けを認めさせれば勝ちよ。負けた側も素直に負けを認め、ほかの勝負をもちかけないこと。これがスペルカードルールよ」
「なるほど、平和的な決闘なんだね」
「そうよ。試しに一枚つくってみたら?弾幕の感じを想像するだけでいいわ」
「ああ。・・・・・・・・・・こんな感じでいいの?」
「そうそう、じゃあつかってみて」

―――変化「須臾の乱れ」

そう唱えると、十数個の弾がでてきた。するとその弾が細かく分かれ、不規則に動いている。
「これはおもしろいことになりそうね」と紫は微笑みながらつぶやいた。

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ