Game and FAIRY TAIL
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ィデザイア》のギルドマスター、シグリット・・・そこにいる、アルカンジュの母親よ》
ぐっとアルカが拳を握りしめ、唇を噛みしめ、シグリットを睨みつける。
それに対し、シグリットは余裕そのもののような穏やかな笑みを浮かべていた。
《そんなに怖い顔しないで頂戴、アルカンジュ》
「テメェ等の目的は何だ。場合によっちゃ塔ごと地面に沈めるぞ」
《もう・・・物騒ね》
クスクスとシグリットは微笑む。
《私達に目的なんてないわ。私達はあの方―――シャロン様の命令通りに動いているだけ》
「んだよ、そんなの操り人形と同じじゃねーか!」
《操り人形?ふふっ、酷い言い方をするのね。ナツ・ドラグニル君》
だが、ナツに言わせてしまえば操り人形である事に変わりはない。
命令通りに動く事なんて機械にだって出来る。
シグリットはナツの言葉に小さく首を傾げて微笑んだ。
《面白い子ね、気に入ったわ。ねぇ、ナツ君》
「ア?」
《ここで知り合ったのも何かの縁・・・私とゲームをしない?》
「ゲーム?」
嬉しそうに微笑むシグリットの言葉を、ハッピーが繰り返す。
そう、と頷いて、シグリットは続けた。
《ルールはシンプルよ。今さっき私の部下が捕らえたティア嬢を救出できれば、ナツ君達の勝ち》
「・・・それだけか?」
《ええ、複雑なのは私も嫌いなの》
怪しいくらいに単純なルールに思わずエルザは訝しげな表情になる。
それにシグリットは変わらない調子で答えた。
そのシグリットの言葉の中に気になる単語を見つけたルーシィが問う。
「っていうか、さっき捕らえたって・・・」
《ティア嬢って見た目に反してやる事が暴力的よね。閉じ込められていた部屋の窓を突き破って脱出しようとするなんて・・・》
それを聞いて、ナツ達は思った。
「ティアらしいな」と・・・。
《でもね、私の部下はとても優秀なの。飛んで行こうとするティア嬢に強力な睡眠魔法をかけて、今はカトレーン宅の最上階、“星詠みの間”に閉じ込めているわ》
「星詠みの間?」
間、というくらいだから部屋なのだろうが、ナツ達にはピンとこない。
それに気付いたのだろう。
シグリットは頬杖をついて口を開いた。
《星詠みの間は星竜の声を響かせる》
「は?」
《ヒント・・・になるかしらね?》
微笑みを崩さず、シグリットは首を傾げる。
「よく解んねーけど、とりあえずカトレーンの家行って最上階の部屋にティアがいてそれを助けりゃいいんだな!」
「何かいろいろ端折りすぎてない?」
《ええ、大雑把に言えばそういう事よ。でも――――――》
面倒だと思った箇所を端折ってナツが燃える。
その様子にシグリットは楽しそうに笑い、告げた。
《問題は、どうや
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