幻想入り、そして修行
第一章 八雲家と少年
東方変形葉1話「連れてこられた少年」
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・・・ここはどこだ?
目が覚めると、そこは森の中だった。湿気が多く、ジメジメしている。
どうしてこんなところにいるのだろうか。昨日確かに布団にもぐって寝たはず・・・・
また「あの」能力が暴走したのだろうか。
「あら、目が覚めたみたいね」
声がした。おそるおそる声がする方向に顔を向けると、そこには金髪の女性がいた。その隣にはもう二人いる。
・・・どうしてあの二人には尻尾が生えているのだろう。一人は九本あり、もう一人は二本ある。
九本の狐っぽい尻尾は、すごくあったかそうだ。
「驚かないのね」
「紫様、この子が例の・・」
「そう。この子のことよ」
「ゆかりさまー、らんさまー、この人間がどうしたのですか?」
・・・なんだろう、この何とも言えない空気は。
「ここはどこですか?」
「あ、しゃべった」
尻尾の二本ある子が驚いた様な反応をした。そらしゃべるよ。
「ここは妖怪の楽園“幻想郷”よ」
え?なんだって?妖怪の楽園?幻想郷?訳が分からない。
「うろたえるのも無理ないわ。安心しなさい。私が順を追って説明してあげる」
「は、はあ・・」
なんだか気が狂うなぁ・・・結局この人たちは誰だろう。
「その前に場所を変えましょう。こんなところでは話す気が起きないわ」
まあそうでしょうね。さっきも言ったようにジメジメしていて、カビのにおいが漂っている。
「わかりました」
「ああ、あと使い慣れない敬語は使わなくていいわ。ここの人間や人外は敬語なんてきにしないからね」
あ、使いづらそうにしているのばれてたか。あれ?でも・・
「どうしてですか?あなた偉い人なのでは?」
「あらすごい、短時間で私の立場が分かったなんて。」
そらわかるでしょう。そんな感じの雰囲気でているし、隣の二人の態度をみればわかるし。
「さっき言ったとおりよ。この二人は私の“式神”だから敬語を使っているだけ」
なるほど、使わなくていいのか。
三人に連れられて、立派な日本屋敷についた。
「紹介が遅れたわね。私は八雲紫、この幻想郷の管理人よ。ほらあなたたちも紹介しなさい」
「は、はい。私は八雲藍、この方の式神だ」
「わたしは橙だよ。ゆかりさまの式の式で、らんさまの式をしているよ」
「じゃあつぎ、あなたの紹介もしてくれないかしら」
「ああ、俺の名は葉川裕海だ、よろしく」
三人の紹介が終わり、俺の紹介をする。すると、
「ええ〜、それだけ〜?」
「こら橙、いまは自己紹介なんてこんなものでいいのよ」
「そうね、私ももうすこしききたいわね」
「ですよね紫様・・・え?」
「ゆかりさまもそうおもいますよね〜」
「ぐぬぬ・・・」
もう少し紹介をしろと?仕方ない・・・。
「じゃあもう少し自己紹介をするよ。だけど話すことが思い浮かばないから、何か質問してく
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