暁 〜小説投稿サイト〜
副部隊長と戦技教導官の色ボケな日々
<2:if編>
フェイトの場合 CASE−1
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も・・・」

なおも言い募るゲオルグの首に手を回すと、フェイトはゲオルグに抱きついて
キスでゲオルグの口をふさいだ。

「んっ・・・」

しばらくしてフェイトは唇を離すと、ゲオルグの眼をじっと見た。

「だから、大丈夫だって。 それに、ゲオルグとの子供だったら私・・・」

そう言ってフェイトは上気した頬をさらに赤く染めて恥ずかしげに目を閉じる。

「本気?」

半ば怯えた様子で言うゲオルグに対してフェイトはペロッと舌を出す。

「半分はね。 でも私だってまだ子供は早いとおもってるよ」

フェイトがそう言うのを聞いていたゲオルグは内心で胸をなでおろしながら
フェイトの肩を掴んで真剣な表情を作る。

「それでも、次からは僕が気をつけるから」

「そう?」

「うん」

そしてフェイトとゲオルグはお互いの額をこつんとぶつけるとくすくすと笑った。
しばらくすると、フェイトはシーツを身体に巻きつけて立ち上がる。

「じゃあ、私はシャワーを浴びてくるね。 ゲオルグは先に寝てていいよ」

「僕もシャワー浴びるよ」

「じゃあ、少し待っててね」

フェイトはそう言うとバスルームに消えて行った。
その背中を見送ったゲオルグはドスッとベッドに倒れ込む。

(あーあ、やっちゃったよ・・・。この歳で子持ちなんてシャレにならないのに)

シーツに顔をうずめて自己嫌悪に陥るゲオルグ。
だが、シーツにしみ込んだフェイトの匂いはゲオルグに先ほどまでの
淫猥な光景を思い起こさせる。

「フェイト・・・きれいだったな」

フェイトの裸体を思い起こすゲオルグを徐々に睡魔が襲う。

「フェイトのこと大事にしてあげないと・・・」

ゲオルグは最後にそう呟くと、フェイトのベッドの上でそっと目を閉じた。






それから8年、2人の間にはいろいろあった。
ゲオルグの情報部への異動。
2人そろっての機動6課への配属。
そして、JS事件。

それらを乗り越え、2人は今日新たな門出を迎える。

真っ白なタキシードを着たゲオルグが大きな木製の扉の前で立っていた。
そこに、同じく純白のドレスをまとったフェイトが現れる。

「お待たせ、ゲオルグ」

「うん」

そう言ったゲオルグはフェイトの姿を改めて見る。
大胆に開いた胸元からはフェイトの豊満な胸の谷間が覗いていた。

「やっぱり、もう少し大人しめのデザインの方がよかったんじゃ・・・」

「そう? どうして? 私はかわいいと思うけど」

そう言ってフェイトは大きく広がったスカートを少し持ち上げる。

「そんなセクシーなフェイトの姿は俺だけのものにしたいんだよ」

「・・・ひょっとして、嫉妬してく
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