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ボロボロの使い魔
『パスタ』
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い続けた彼の身体を調べ、今も研究を続けている自分だからこそ理解できる現状。

ー変身を解除

「……やはり、な」

流石に熟睡直後のため睡魔が再び襲うことは無かったが軽い虚脱感がのし掛かる。
戦闘を行った訳でもなく、ただ僅な時間変身していただけで今まで感じたことの無い疲労を感じてしまう。

何故、突如自身の体に変化が起きたのか、世界が変わったことで何かが変わったのか。
それともやはりー
苦い顔で手の甲に輝く契約のルーンを眺める。
これも契約したことで手にした力の一旦なのか。
『スタッグアンデッド』一体との融合ならまだいい
だが、今のこんな状態で『カードコンボ』を行うのは危険すぎる。
これでは強化ではなく寧ろ弱体化だ。

「ふぅ…」

溜め息をつく。
幸いといってはなんだが『ギャレン』そのもののスペックは上昇している、他の多彩な能力を安易に使う事は出来ないが、とりあえず自分とルイズの身を守るぶんには問題ないだろうことは先の決闘で実証済みだ。
とにかくルイズと話をしなければ、この力について彼女にだけは全てを説明し、その上で安易に周囲に漏らさないよう相談し、協力を頼むべきだー
だが、その思考は腹部から響いた音で途切れた。

ぐ…ぐきゅるるるるぅうううううっ!

「………………」

そう、彼は今とても腹が減っていた。







大食堂、その厨房にて。

ルイズは一人机に座り込み、ただぼんやりと目の前に置かれているものを眺めていた。
それは気味の悪い彩りをした『なにか』
異臭を放つ『なにか』
それが一目で『パスタ』だと理解できるものは恐らくいないだろう。
ルイズは疲れたように溜め息をついた。


決闘の直後、橘が倒れた時には慌てたが、その後保健室に運び込み怪我の治療及び診断をさせた所、とりあえずただの疲労だろうと判断された。
…それを信用していいものかは疑問だったが、眠り続ける彼にそれ以上自分が出来ることなどないのも事実であった。

自分は、何かをしなくてはならない。
そう、思った。
言わなくてはいけない言葉を言えなかったせいもあり、その思いは焦りに近く強く彼女を悩ませた。
そして、ルイズは思い付いたのだ。
自分は朝、彼にまともなご飯をやっていなかったのではないか。

ならば用意してやろう、使い魔があれだけの働きを自分の為にしたというなら、自分も主として報いてやらねばなるまい。
何を用意すればいいだろうか、あの男は何が好物なのか
…勿論、橘の好みなどわかるわけはなかった。
だから、朝、彼が食べたいと言っていた物を用意してやろうと考えた。
ギーシュに絡まれていたメイドを捕まえ、朝食に出ていたパスタのレシピを訪ね、厨房を使用する許可を取り付けた。
当然
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