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インフィニット・ストラトス 自由の翼
クラス代表戦と赤い傭兵 前編……です。
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千冬は話題を変えようと少々強引に話を振る。

「お前のRS<スサノオ>はどうなっている。稼動試験はクリアしたのだろう?」

「調整に関しては順調だ。なにせ社長(リボンズ)主導で直々に設計、開発中だからね。」

「まったく。あのキャベツの考えることと挙動はどこかの天災にそっくりだ……まさかISコアをコピーするとは思いもしなかったし、それを男にしか動かせないようにするとはな。」

「そこは問題ない。束女史の要求通りISを超えることはない代物さ。……私のスサノオ同様に<アレ>を積んでいるのであれば話は別だがね。」

「故に<偽りの宇宙(レプリ・ストラトス)>なのだろう?第一今の情勢でISに対抗するようなものを建造するなど、打倒女尊男卑と思われても仕方がない気もするがな。」

「……結果的には[その瞬間]に対抗策がなくては困るというものだ。だからこういう言葉もあるだろう―――」

同時に2人の言葉が重なる。

「「備えあれば憂いなし(だろ?)。」」

一瞬だけ2人は顔を見合わせてキョトンとするが、ぎこちなくもあれど微笑み合う……さながら長年連れ添ってきた仲の夫婦のように。

「今は試合観戦を楽しませてもらおうではないか。……いずれは私の義妹になる彼女の試合を。」

「何を寝ぼけたことを言っている。あの小娘はまだまだ伸びるぞ?なにせ、私の妹なのだからな。
それに、一夏も良い剣士の眼をするようにもなってきたからな。」

いつになく饒舌な今の千冬を一夏や他の専用機持ちが見たらさぞかし驚くことだろう。

滅多にどころか人前では決して春奈と一夏を褒めない彼女がここまで評価しているこの姿を織斑姉弟が見たらどんな反応をするのだろうか。

恐らく、やりようのない違和感と嬉しさで身悶えるかもしれない。

「なんと。君の姉弟に対する私の評価は過大評価で、君のベタ褒めになんの違いが……?」

「……なに?―――ッ!ち、ちがう!こ、ここっこっこれはだな……」

その言葉にハッとして我に返った千冬は激しく狼狽える。

「千冬。少し落ち着いてはどうだ……む?」

[間もなく第1試合を開始いたします。選手両名はピットカタパルトより発進してください。]

[凰 鈴音。<甲龍>で行くわよ!]

[織斑 春奈。<フリーダム>、いきます!]

そのアナウンスを合図に2つの影がピットカタパルトのレールガイドに導かれながらアリーナへと躍り出る。

「あれが噂となっている……春奈君の、第4世代ISか。」

「……スペック上ではたったの1機でISを5機を相手にできるトンデモ機体だよ。まぁその分エネルギー効率に難があるのだがな。……加えて―――ん?」

突如として男は黙る。それに気がついた千冬は彼に
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